子どもと動物には勝てない

 最初にスポットCFが流れた頃から、『河童のクゥと夏休み』には結構期待していました。どこかお約束(少年と動物の心の交流らしい。ひと夏の思い出っぽい…)に見えましたが、この手のお約束は多少あざとさがわかっていても琴線直撃のパターンが多いもので。絵柄もきれいでしたし。


 でも今年に入ってからでしょうか、「クゥ」が喋る(人語を解する)シーンがCFに流れるようになって、一気に(私的に)クールダウン。少なくとも最初に期待したような感じではないことがわかりましたから。


 ディズニー(ピクサー)アニメの動物の擬人化については、あれは姿形が人間じゃないだけの人間のキャラクターを作っているだけだと思えています。それは「子どもと動物には勝てない」と言われた、その「動物」ではあり得ないでしょう。


 言葉に頼ったコミュニケーションでは、よっぽどの名シナリオとかでもない限り「言葉を超えた心のつながり」を表現するのは難しいと思います。そしてそれが「クゥ」でも欲しかったのですが…