2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

道徳教育論議の不幸な過去

現在の道徳教育論議が、今あるべきその内実を語ることに限定されないのは(私はこれが一番必要だと思うのですが)、確かに過去におけるその議論の経緯に足を取られているからでしょう。 次に引かせていただきますのは、貝塚茂樹氏(あの東洋史の方ではなく、…

メタ教育

あまり他人事議論ばかりでも何ですので、一つ道徳教育(名称は何でもいいです)に提言をしてみます。今これは絶対に必要だというもの、それはメタ教育の重視です。 初等教育の時期は「教育を受けることを学ぶ(教育される)」というメタな構造を内部に持って…

友情は…

■人間関係も損得勘定だろ? 人間関係も損得勘定で成り立っている、というと嫌な顔をされる。そして私とその相手を含む自分たちの関係も損得勘定なのか、と問われ、友情を大切にするメリットについて熱く語られる。 困ったときに助けてくれるとか、いろいろな…

道徳教育

毎日新聞の「教育再生会議:「道徳」を正式教科に 第1分科会で一致」という記事を読みました。 政府の教育再生会議の第1分科会(学校教育)が29日、首相官邸で開かれ、道徳教育を小中高校を通じた「正式な教科」と位置づけることで意見が一致した。道徳…

依然として(追記!)

姿を見かけません。大丈夫かなと気にかかります。 いました! おばあさんの家の濡縁のところで寝ています。 今朝の七時前に見に行った時はいなかったのですが、息子さんが帰ってきているようですので、何とかしてくれたのだと思います。足もついてます。動い…

(書評)W・ジェイムズ『宗教的経験の諸相(上・下)』(岩波書店、1970年)

前世紀初頭にかけての唯物的合理主義・科学主義が台頭する思想潮流の中で、非合理なるものの価値を再評価しつつ人間心理を探求し、独自の哲学・宗教観を構築した思想家にウィリアム・ジェイムズがいる。彼は人間から離れた「客観的」な主知主義的実在概念の…

櫻の樹の下には

梶井基次郎『櫻の樹の下には』 櫻の樹の下には(さくらのきのしたには)は、梶井基次郎の短編小説。主人公が、桜の樹が美しいのは下に死体が埋まっているからであるという空想に駆られ、死体に象徴される惨劇(死?)への期待を深める物語。 この作品は全編…

依然不明

近所のあのわんこはまだ姿を見せていません

連帯責任

いじめと現代社会BLOGで紹介されていた壮絶な管理教育("熱中教育")の例などを見るにつけ、自分がそういう教育環境に出くわさなかったのは幸運だったと思います。そしてそれ関係であちこち見て回った折、nigellanoireさん@ニゲラ嬢の雑記帖の「■[book]…

On the Beach

このいやはての集いの場所に われら ともどもに手さぐりつ 言葉もなくて この潮満つる渚につどう…… かくて世の終わり来たりぬ かくて世の終わり来たりぬ かくて世の終わり来たりぬ 地軸くずれるとどろきもなく ただひそやかに (The Hollow Men T. S. Eliot …

macskaさんの捉えている差別

macska dot orgより 差別についての、ごく基本的な考え 「蔑視」と「偏見」/自衛的行為を装う「合理的な差別」に対抗するための倫理 先日からの「差別」に関わるいろいろな議論の中で、話題の端っこの方で私はid:macskaさんにコメントと記事(20日、21日)…

とても気になる

さきほど窓から見えた光景が非常に気になっています。うちの近所(同じ班)の(ほぼ)一人暮らしのおばあさんの家の犬が駆けていったのですが、夜目遠目には後ろ足が片足になっていたように見えて… 少なくともびっこをひく走り方だったのは確かです。このわ…

被災時の情報収集には2ちゃんよりmixiというご意見

石川県能登沖地震で思う知人MLとしてのSNS SNSでのコミュニケーション疲れや足跡コメント問題などが取りざたされていますが、SNSは知人MLツールとしてコミュニケーションが収束されるかも、と考えたりします。すでにmixi日記は日記としてではなく、引っ越し…

ヨシモト鍋

最近○○の一つ覚えみたいに私が繰り返し食べているのが「納豆とアボカドの和風サラダ」です。一応もっともらしいネーミングをしてみましたが、アボガド(1個)をさいの目にして納豆(1パック)と混ぜるだけの単純な一品です。納豆パックについてくるたれや…

まなびストレートは学園ユートピアだから、だからパラダイス・ロストの物語だということ

■なぜ「まなびストレート」はハルヒになれなかったのか? このアニメが明らかに「涼宮ハルヒの憂鬱」の大ヒットを意識して作られたのはもう言うまでもないが… こういう書き出しで「まなびストレート!」を語る人がでるとは思いもよりませんでした。あまりに…

地震(災害と2ちゃんねる)

マグニチュードが大きい割には、今のところ人的被害は最小限(一人お亡くなりになったそうで、お悼みします)で済んでいるのが不幸中の幸いです。 天漢日乗さんのところの記事「能登沖地震」を読ませていただいて、災害時のいろいろな情報の集約(ノイズを含…

(再掲)『蟲師』における他者

およそ遠しとされしもの 下等で奇怪 見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達 それら異形の一群を ヒトは古くから畏れを含み いつしか総じて「蟲」と呼んだ (コミック『蟲師』第1巻、講談社、p.3) 先日、フジ系の地上波で放送していた『蟲師』(原…

あなたと私は同じで違う

「あなた(たち)と私は同じだ。同じに考えて欲しい」 「あなた(たち)と私は違う。違ったものとして認めて欲しい」 このどちらも人は求める時がありますし、異なる状況では同じ人がどちらの願いも言ってしまうのかもしれません。ここだけ抜き出せば相矛盾…

ペルー戦

前半1−0 俊輔、巻GJ 今日は加地が動けていない感じです。どうしたんでしょう。ジャキン呼ばわりが痛かった? 啓太も勘が悪い?足も動いていないような… それでも素人目にも結構面白いチーム。ヨーロッパ組を入れてこう変わるのかという感じ。連携はもち…

代理母問題 向井亜紀さんのケース

向井亜紀ブログ「決定が出ました」(2007年3月23日) 大阪出張に向かう飛行機の中で、この日記を打っています。 出かける準備をしていた15:30ごろ、弁護士から電話があり、「最高裁の決定が出ました」と、いきなり報告がありました。 … さて。 結果は、ネガ…

ボナンザは電気羊の…(以下略)

大和証券杯特別対局ボナンザ戦。その2(当日編) その、ボナンザを「親友」と呼ぶ松本さんから対局前日に電話がありました。 「もしもし。今、ボナンザが会場に来たんですけど今までの数倍読むらしいですよ(嬉しそう)レーティングは2800だってー(嬉しそう…

「uumin3」のにゃんにゃん分析結果 にゃんにゃん分析

一年前のホテル・ルワンダ

ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 06/02/25に端を発した議論、もう一年以上前だったんですね。その時のことが記憶にひっかかっていて、去年の2/28の過去日記「差別を糾弾する口調」を見てみましたら、何のことはない今と全く同じようなことを自分は書いて…

時間遡行(ごっこ)

私自身、時を駆けることができたり少女だったりすることは全くないのですが、少し前からlife hack?として時間遡行(ごっこ)をしています。 台所から食卓へ、ご飯とお味噌汁と納豆のパックと卵とさらに一皿運ぼうとするとき(しかも中間のドアは半開きであ…

ネタ ちょっと苦笑い

いろいろなものを見つけてくる人がいますね〜 enjoyKorea(元のNaver)の掲示板です コレ→ 政府が慰安婦募集をしたハングル新聞! もう逃げ道は無い!

社会的属性と個人の事情を結びつけて語ること(差別)

sk-44さん@地を這う難破船の「■何が「差別」であるのか(――検証)」 傾聴すべき御意見(長いんですが…) 結論としての要約――何が「差別」であるのか。それは。 「履歴的な社会的属性」としてのAに対して「個人の事情」に属するBがあるとき、「AはB」「Aだか…

コメントへの応答

幸いにもid:macskaさんからトラックバックいただきました。 詳しく差別について語られるのは、いずれ氏の本家ブログ(http://macska.org/)でなさるとのこと。拝見するのをゆるゆるとお待ちします。 ちょっとだけ応答 「Jap」と言われたというのは、民族差別…

なぜエセ科学をネタとして採り上げる方々は「タバコ有害論」を採り上げないの?

[書評]名取春彦・上杉正幸『タバコ有害論に異議あり!』洋泉社新書y 166 この本は、ちょうど私が大学に入学した直後に読んだスタニスラフ・アンドレスキー『社会科学の神話』日経新聞社、やパオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』イースト・プレス、同『…

コメントを補う意味で…

今朝、macskaさんの「■侮辱しても差別にはあたらない集団」という記事を読ませていただき、そこにコメントさせていただきました。 この記事で語られている内容(詳しくは上記リンクから辿ってご覧いただきたいのですが)を私は、社会的地位・階層の一定の認…

送別

今日は相部屋の同僚の送別会です。この三年間、異分野の話とかいろいろ刺激にもなりましたし話していてすごく楽しかったです。得がたい人がまた一人去っていくのは悲しいですが、栄転ですから笑顔で送り出しましょう。いろいろ日記のネタにも使わせていただ…