漫棚通信の件

 今日付けで唐突に唐沢俊一氏の謝罪文が出ていてびっくり。唐沢氏ももう幕引きをしたいと思ったのでしょう。これが出せるならもっと早くに…と思うのは当事者じゃない者の目だからかもしれません。漫棚通信ブログ版の方にはまだ何もこれについてのコメントはないですね。


 ところでこの盗作疑惑騒動以前にこちらを見たのは、マンガと差別問題「エマ」という記事が物議をかもしていた頃だったと思い出しました。
 ちょうど「バイオハザード5」に絡んで作品上の差別表現に関しての話題が出ていますから、上記記事やコメント欄、そして次の関連記事までじっくり読んでしまいました。

血に拘る

 【社説】今やDNA鑑定まで必要な韓国の大統領候補選び

 先月27日、ハンナラ党李明博(イ・ミョンバク)候補の口腔(こうくう)細胞を検察の捜査官が綿棒で採取した。これは本人の同意を得て行われたものだ。検察はこれに先立ち、李候補の実兄であるハンナラ党李相得(イ・ソンドゥク)議員の口腔細胞も摂取した。これは軍事評論家・池萬元(チ・マンウォン)氏による「李候補の母親は日本人で、李候補と李議員は異母兄弟」という主張の真偽を確かめるため、DNA鑑定の目的で行われたものだ。池氏がホームページや記者会見を通じてこうした主張を行い、またその説がネット上を中心に急速に広まったことから、李候補側は今年3月、池氏を名誉棄損で告訴した。検察は李候補と李議員の口腔細胞を採取してDNA鑑定を行い、池氏の主張が虚偽だったとの結論を下し、池氏の逮捕令状を請求した。
(中略)
 大統領を選ぶための選挙を控え、支持率第1位の候補が「兄弟の血縁」を確認するためにDNA鑑定を受け、同じく第2位の候補が「隠し子疑惑」を晴らすためにDNA鑑定に言及する国など、世界は広しと言えども大韓民国以外には存在しないだろう。いずれも「人物検証」を名分としているが、他国から見れば「世界のびっくりニュース」に出てきそうな話にしか映らないのではないか。(後略)
朝鮮日報日本語版 08/03 強調は引用者)

 そこはかとなくいやな感じの記事です。「日本人の血が流れている」ということがネガティブキャンペーンに使われ(それが言われた人のイメージを貶め)ることができる(と考えられている)と感じてしまうからでしょうか。
 前回の5年前の大統領選でも、ハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)候補に対して「(父親の)親日疑惑」とやらが流されていましたし…
 産経の黒田勝弘氏のように、この大統領選のネガティブキャンペーンの応酬あたりを

 それにしても“過去”を中心にした相手の疑惑や弱点の執拗(しつよう)な追及、そして相手に対する「道徳性」の強調。何かを連想しないか。そう、日韓関係における“過去”をネタにした韓国側の執拗な日本非難・追及に似ている?


 相手を非難することで民族心理として自ら優位に立とうとする−外交も同じなのだ。北朝鮮が毎日、日本非難ばかりやっているのもそうだ。韓国の政治文化はもちろん、韓国社会、韓国人そのものを知る上でも大統領選は実に興味深いイベントである。
SankeiWeb 07/21

 というように達観できればいいのですが。