こうのとりのゆりかごについての番組

 アレ今どうなった? <新>「赤ちゃんポスト」

 今日深夜、というか明日になって0:10からですがNHK総合で上記番組があります。録画して見るつもりでいますが…

 日本中で話題になった出来事、世間を騒がせたあの事件を「アレ今どうなった?」という問いかけをスタートに、スタジオの個性的なコメンテーターとともに読み解く。1回目は「赤ちゃんポスト」。熊本県の病院が育てられない赤ちゃんを匿名で預かる施設「こうのとりのゆりかご」を設置、賛否をめぐり激しい議論が起きた。「一人でも命を救うために」とスタートして2年、24時間体制で運営される現場で今何がおきているのか。

 なんでいまだに「赤ちゃんポスト」という予断に満ちた感じの言葉を使うんでしょう?
 確かにメディアがその名称で騒いだので、その名前でなければわからない・気付かない人がいるだろうことも想像はできます。でもあれは「こうのとりのゆりかご」ですし、類似の施設が出来ていない現在、包括的な概念として「赤ちゃんポスト」とかいう言葉を使わなくてもいいはず。
 といいますか使うのはまずいのではないかと個人的には思います。こういうのがマスメディアのいやなところですね。
 それこそポストに入れるように赤ちゃんを投げ込む場所って想起されたり、乳児ではない子供が連れてこられたりすることを忘却させたり、妙な固定観念が知らず知らずに醸成させられるようでいやなんです。
 初期のメディア側の反応が、子供を捨てることを助長する〜とかいう色調だった(らしき)ことを色濃く残すものだと感じます。今はできるだけ客観的に評価して、ニュートラルに功罪を考えるべき時点だと思うのですが。


 せめて「乳幼児・児童避難所」とか、何か名称を考えればいいのにと。
 アメリカでは同様の施設がSafe havenと通称されています。Heaven(天国)ではなくHaven(港、停泊所;避難所、安息所)です。シェルターにかなり近いニュアンスかと思います。(まあ米国でも身勝手な一部の親による置き去りが増加して、問題化していたようですが…⇒過去日記。ただし現在のこうのとりのゆりかごは、幸いにもこうした側面を見せずに済んでいると思っています)