習熟度別は実現しているけど活かされていない(かな?という話)

 本当は、習熟度別クラス〜とかいうのはある意味学校単位でもう実現されているとも考えられるんです。高校入試のあたりがそれですね。成績順に輪切りして、おおまかにその順で(細かく見ればいろいろな事情はあるでしょうが)高校に振り分けられているでしょう?
 でもそれがきちんと「それぞれの習熟度に応じた学習のチャンス!」って考えられていますか? そうだとはとても言えない状況じゃないですか。それが活かされているどころか「進学校」だ「底辺校」だとかいらない雑音ばかり多くて、特に下に見られた子たちはいじけたり投げやりになったりしていることが多いんじゃないかと思えます。


 高校あたりはまだまだ人生の通過点ですよ。先の学校に進まないにしても、あと何年これからあると思ってるんでしょう。これが「あがり」なわけないじゃないですか。まずそこらへんから周囲の目(というか意識)を変えていかなければいけないでしょう。
 それでくさっちゃう子供たちの気持ちも問題なんですが、それはあまり「自業自得」と言って突き放せるもんじゃないと思うんです。何と言っても経験が不足してますから。一部の例外を除けばやっぱり子供ですよ。
 だから勉強でもスポーツでも乗せてやるうまい指導者がいれば(『スクールウォーズ』…は古いか(笑)『ドラゴン桜』とか)、凄く成果があがることもあるんです。こうしたノウハウがより広く指導層に学ばれていけばいい方向に向いそうなものですけど。何と言っても「習熟度別〜」のメリットがその目前にあるのに、ほとんどそれが省みられていない。周囲も何か「皆同じ」を求めちゃっている。内容や結果まで平等を無意識に求めてしまっている(だろう)ことが、回りまわってメリットを消すことにつながっていると私には思えるのですが…。