地検の逮捕

 速度違反取り締まりで"ねずみ取り"に引っかかった人が、「どうして俺だけ捕まえるんだよ。みんなやってるだろ?」ということを言ってもそれは相手にされません。他の人はともかく、本人が制限速度超過をしていたかどうかだけがここではポイントになります。
 確かにその恣意性には腹が立つでしょう。でも自分が違反していた事実があるのなら、だって他の人だって…というようなお子様の言い訳(本当は言い訳にもならないものですが)をしても無意味です。


 民主党の小沢代表の秘書が東京地検特捜部から政治資金規正法違反容疑で逮捕された今回の件は、タイミング的に怪しい陰謀論みたいなものを感じさせるところはありますが、これもまた結局事実問題としてどうだったかだけがポイントになること。
 企業献金という認識があってやっていたのならば、それは政治資金規正法の裏をかこうとした違法行為、選挙民に対する背信ですから処分は当然のこと。もしそこのところが立証できなかったら、この件に関して罪は問われないでしょうしそれもまた当然。他に何も考えずともよいのです。


 むしろこの疑わしいタイミングというもので、解散総選挙は近々にできなくなったと見るべきではないでしょうか? それこそ地検特捜部は(裏はどうあれ)政治への介入を疑われたくないでしょうから、解散の雰囲気が強まれば"公平さ"をショーアップするために与党議員関係の捜査・逮捕をしたくなるでしょう。それを考えれば与党が今のタイミングで解散に踏み切るということもしないだろうと思えます。
 これで却って9月の任期満了まで総選挙は無くなったと考えられるのではないかなと。で、それまでにこの逮捕から鬼が出るか蛇が出るか、経緯を見守りたい…と政治家みたいにうそぶきたくなっています。


 容疑で逮捕、自体はまだ責めるべきタイミングではないというのは心に留めておきたいところ。また一方、「与党議員だって…」なんてお子様の言い訳をなぜか言い出す人がでるのもご愛敬ですめばいいのですが、どうも政治というのは一部の方々を"熱く"させてしまうみたいで、だんだんうんざりして見たくもないというところまではいかないで欲しいなあと思っています。