自転車の酒気帯び運転逮捕の記事

 そういえば最近自転車の酒気帯び運転で逮捕された人がいたはずと調べてみると、次の記事を見つけました。「読売ウィークリー9月24日号」からの転載とのこと。
 「暴走チャリ」撲滅大作戦

 自転車の乗り手が道路交通法違反(酒酔い運転)の疑いで現行犯逮捕された。そんな事態が起きたのは、8月中旬、岩手・宮古市でのことだ。

逮捕された女性は2夜を警察署で過ごし、検察庁に書類を送致されて解放となった。タクシーにぶつかったのは「うそだった」と、けろりと話したという。


 「当日の記憶はあるようでしたが、最後まで『どうして酒飲んで自転車を運転して悪いんだ』と繰り返し言ってました」(伊藤課長)
(上記リンク先より抜粋)

 他人のことは言えない私ですが、この記事ではさらに自転車(軽車両)の違反として次のようなものも指摘されています。これらは「交通切符」(赤切符)が交付された場合の罪科とのこと。

1 一時停止違反(3か月以下の懲役又は5万円以下の罰金など)
 …停止線を律儀に守っている自転車の方を見たことがないんですけど
2 信号無視(3か月以下の懲役又は5万円以下の罰金)
 …これは車に乗っていると本当に危ないと感じます。急ブレーキの経験は何度かあります
3 2人乗り(2万円以下の罰金又は科料
 …この頃の小洒落た自転車ではむしろこれができないのでは?
4 無灯火(5万円以下の罰金・過失罰)
 …ちょっとライトが故障した時なんかやりがちですね
5 酒酔い運転(3年以下の懲役又は50万円以下の罰金)
 …自転車ならいいだろうと、私も思ってしまっていました
6 携帯電話で通話しながらの運転や傘差し運転>「安全運転義務違反」(3か月以下の懲役または5万円以下の罰金)
 …傘さしは前からですが、ケータイで通話、というかメールを打ちながらの自転車が最近多いですよね
 あと、これも真剣に危ないと思っている「右側通行」も道交法違反だとはっきり書かれています。広くない道で右側通行で車道を逆走されると、かなり車の方で怖いんですよ。


 今までラッキーだったとしても、これからも大丈夫とは言い難いです。私も自転車に乗る時は心しましょう。

飲み屋の駐車場

 関東某県に90年代の初めに引越してきた時、驚いたことの一つがこの「お酒を飲ませる店が持つ広い駐車場」というものでした。これは何?と周囲に聞いても、皆薄く笑いながら「車がないと生活できないから」とか何とか言うだけでしたが、やはり学生・社会人を問わず結構飲みにいくのに車が使われているのがすぐわかりました。
 越して最初のうち私は車を持たずに自転車だけで生活していたのですが、公共交通が1時間にバス1本というレベルの田舎では(私の住んだあたりはこれよりましでしたが、実際これ以下のところの方が多いということもよくあります)本当に車無しの生活がほとほと不便なものだと実感しました。


 もちろん便利だからと車で飲みにいくのは論外でしょうし、実際飲酒運転の事故の報道も多く、最近では代行車が増えてきてかつてよりはいくらかましな状況になってきていると思います。でもこの状況では基本的に家で飲むのでなければ友人とお酒を飲むというのが非常に難しい、あるいは高くつくのは避けられないのです。自転車で飲みにいったりしていた私も、結局は(自転車も軽車両ですから)酒気帯びの違反をしていたことになるわけですね(>もうしてません。ごめんなさい)。
 今年あたりプライベートで友人・知人と「お酒を飲みにでた」のは1回しかありません。その時は代行車を予約して使いました。もちろん電車で遠出して宴会に参加とか泊りがけで家で…とかいうのはあるのですが、帰りにどこかで同僚と…というのは皆無ですね。ここらへんのイメージは、公共交通手段がいっぱいある辺りの方々にはよくわからないのかもしれません。


 毎日新聞の報道で、救命センター:搬送時間、都道府県で最大格差6倍というものがありましたが、この問題と「田舎での酒気帯び運転の多さ」もやはり遠くつながるところがあるとも思えます。

 重篤なけが・急病人の受け入れ先となる各地の救命救急センター(3次救急機関)への搬送時間が、都道府県によって最大で6倍も差があることが、国際医療福祉大(栃木県大田原市)の河口洋行助教授らの調査で分かった。重病者の救命救急には少しでも速い搬送が不可欠とされるが、長崎、鹿児島、青森、秋田の4県では、60分以内にセンターに運べる住民数が県民の半数以下にとどまるとの結果になった。専門家は地域間格差の解消に、国全体で取り組むことの必要性を指摘している。(後略)
毎日新聞 2006年9月12日 3時00分)

 「救命救急」に関しては国の何らかの方策が必要と考えますが、「お酒を飲みに出る」ことについてはさすがにそれを要求するのはちょっと(笑)取りあえず今のところは、田舎暮らしのコストとしてそれを考えるしかないのではないかと思いますけどね。それにしてもお酒好きにはちょっと痛いです(慣れましたが)。


 (※ただ、もしかしたらこれが「非婚」「少子化」とどこかで関係するとすれば、国に要求してみるべきでしょうか 笑)