暗闇
今日はもう何か疲れていますので、雑感を少しだけ。
今回帰省して突然気がついたのですが、いつの間にか暗闇が怖くなくなっているのです。もちろん真っ暗闇に閉ざされた、という状態ではなく、単に実家の部屋などでですが、昔はあれだけ怖かった暗闇が何かもっと優しいものに思えたのです。
実は未だに私は怖がりなところがありまして、ホラー系の映画は避けます(笑。観ている時は別に大して怖くないのですが、むしろ観終わってから何日か、身の回りに怖い雰囲気を自分で作ってしまうようで落ち着かないのです。それがB級のホラーであっても、その断片をもとに自分で想像の中に作り上げてしまう「恐ろしさ」がありまして、それがとても苦手なのです。
昔は実家でも豆球をつけて暗闇は避けていましたし(いわゆる茶色の夜です)、トイレなどに起きた後には、一度灯りを煌々とつけて「暗闇の怖さの消毒(殺菌)」(笑)をしないと暗闇が部屋に侵入したままになっているようで落ち着きませんでした。
それがまったく自分でも驚くぐらい必要なくなっていたのです。何かもう仏間でも平気でした。怖いものを自分で作るまもなく、怖くないものを感じていたのではないかと思います。
多分言葉にしてみれば言い過ぎだし、うまく伝わっていない気がしますが、ふと考えたことは「こうして人は優しく死に近づいていく」んじゃないかということでした。
暗がりで、そんなことを考える私もちょっと不気味ですが(笑)深夜の雷鳴と雨音を聞きながら、安らかに眠れたのは事実なのです。