外国人による犯罪…

運動会で男性を刺殺容疑、ペルー国籍の男を手配 群馬

 群馬県太田市で01年10月、シルバー人材センター嘱託の木村唯雄(ただお)さん(当時69)が刺殺された事件で、太田署の捜査本部は23日、ペルー国籍の男を殺人容疑で指名手配したと発表した。男はペルーに帰国した記録が残っており、捜査本部は国際手配の手続きを近くとる。


 指名手配されたのはディアス・サンチェス・リカルド・モイセス容疑者(39)。


 調べでは、同容疑者は01年10月14日、太田市舞木町の公園にあるトイレで、木村さんの背中などを刺して殺害した疑い。木村さんは公園で行われていた運動会を孫娘と一緒に見に来ていて、孫娘をトイレに連れて行ったところを襲われた。孫娘に被害はなかった。


 同容疑者は当時、公園の近くに住み、建設作業員として働いていた。捜査本部によると、04年に女児2人に対する強制わいせつ容疑で逮捕されて起訴猶予となり、同9月に国外退去処分でペルーに帰国した。
asahi.com 2006年02月23日20時02分)

 またペルー人かとは言いたくないのですが、手配されたこのペルー人は過去の犯歴で「女児への強制わいせつ」があったとのこと。記憶が新しいうちにこういう事件が明るみにでると、在日本のペルーの人たちが肩身の狭いことになってしまうでしょうし、実際にペルー人に知り合いがいない私のような多くの人たちの中に、ペルー人に対するこわばりのようなものが作られていくかも。


 先の滋賀・長浜の園児刺殺事件についてあれこれ考えているうちに、またという感もあります。
 とは言え、園児殺人事件は痛ましい事件で、二人のいたいけな幼児が凶刃の被害者となったものですが、これについては鄭永善容疑者(34)が中国籍であるということでこれを「中国人」の問題とすることはできないと考えています。やはりこれは鄭容疑者の異常な反応(現時点までの供述でも納得できる動機がありません)に帰着する問題でしょう。直接何の恨みも無く、ただ近くにいたという理由だけで(むしろ身近であった)無力な幼児を二人、包丁でめった刺しにして道に捨て自分は逃走を図ったという事実は、鄭永善容疑者の異常性を示すものでしかありません。
 おそらく精神鑑定などを経て、この異常性が病的なものであるかどうか、犯行当時に責任能力があったかどうかという点で裁判が争われるでしょうが、これは裁判の経過を見なければ今は何とも言えないところです。


 もちろんそこに周囲との関係性の問題があったと推測するのもわかりますが、そこで真っ先に問われるべきは園内での人間関係ではなく、彼女の家庭、とりわけ夫との関係ではないでしょうか?
(とても不可解なのは、情報に貪欲なメディアが彼女の夫を画面に出さないのみならずコメントすら取ろうとしていないように見える点です。ただ私が見逃しているだけという可能性もありますが、もし私の見方が正しいならこれはメディアの「通常の報道姿勢」に比してあまりにも異様な違いがあると感じるのですが…)


 1999年の音羽での園児誘拐殺人事件(一時「お受験殺人」などとメディアがミスリードしたもの)でも、最後に山田容疑者は夫に説得され、二人で歩いて自首してきたと憶えています。ところが鄭容疑者は、犯行後「人が多い京都に行けば逃げおおせられる」と思って、子供づれで京都方面に二人だけで逃げています。
 一見似ているかのように見える二つの事件において、夫の位置というものがまるで異なっているように見えます。