メーデー

 今日5月1日は労働者の祭典「Mayday」。でもこれを三回繰り返す「Mayday Mayday Mayday」は無線電話の国際救難信号。何でまた、と思っていましたが、救難信号の「メーデー メーデー メーデー」はフランス語の"(Venez) m'aider"「私を助けに来てください」に由来するとか。確かにaiderは英語のto helpに相当する動詞ですが、aiは「エ」と発音されますから「Mayday メイデイ」とはちと違うんじゃないかと…


 救難信号のうち音声じゃないもの、たとえば無線電信のそれは「S.O.S」が有名でしたね。モールス符号などこれしか憶えてませんでした。「・・・ --- ・・・」(トントントン・ツーツーツー・トントントン)です。世界で最初にこのSOSを発したのがあのタイタニック号だったとか何かの本で読んだことがあります。
 SOSについても「Save Our Souls」「Save Our Ship」「Stop Other Signals」「Sure Of Sinking」云々と、いろいろな言葉の語頭を取ったものだとか言われていましたが、結局これは憶え易く聞き取り易い信号を並べたらSOSの符号になっただけのはず。
 これは憶えておいて損はないぐらいに思っていますが、現在船舶では緊急信号発信に国際海事安全システム(GMDSS)が使われていて、モールス符号での救難信号は使われていないと聞きます。十数年前、テレビのニュースでそれなりに大きく伝えていた覚えがありますね。


 あと山岳での救難信号で、手をY字に大きく広げて動かずにいるのが「救助求む」。右手を開いてまっすぐ上に挙げるのが「すべて良好」という意味だそうで、これも何かのために憶えておきましょう。


 フランス語では、aiderよりも実用的に「Au secours! オスクー(ル)」(助けて!)を頭に入れておくべきでしょう。aiderの用例で憶えているのは一つだけ

 Aide-toi et le ciel t'aidera. (天は自ら助くるものを助く)

 ですが、これもまたネオリベとか言われてしまうのでしょうか(笑)