ワールドカップドイツ大会

 とうとう最後の早起きということになりましたが、日本代表がリーグ戦で早々に負けてしまったことはあっても見ごたえのある試合がいくつも見られてそれは本当に面白かったです。あえて素人目で言いますと今日の決勝戦より面白い試合などいくつもあって(個人的にはアルゼンチン×メキシコとかブラジル×ガーナなど)、むしろ興奮が今日ピークにならなかったという気さえします(決勝トーナメントは当事国でなかったというのが一番の原因なのでしょうけど)。
 ドイツ×ポルトガルの三位決定戦もなかなかのものでした。そしてなんといってもドイツ×イタリア戦の途中で速報が入ってきた北朝鮮のミサイル発射は、多分今回のワールドカップに絡む記憶としてずーっと頭に残るのではないかと思います…。


 さてそんな大会を賞賛する人、プロの目で分析する人たちのあれこれは、またここ数日の楽しみにしたいのですが、終了直後の私個人の率直な感想(というか批判)を言わせていただきますと


 小芝居が多すぎる


 という思いも確かにありました。そういう審判へのアピールも含めて「プロ」である、という意見もあることは重々承知していますが、直接スタジアムで観戦するのと違って、様々な角度からそしてスローを多用した映像を見ることができるテレビ観戦では特に、時折無意味にいらだたしい「小芝居」が(特に疲れてきた時点などで)多かったというのが率直な感想です。
 主審はピッチの上では絶対者とはいえ全能者ではありませんからすべて見抜けとも言えませんし、もともと小芝居みたいなものが増えたのは、普通に流していては審判が反則を見逃してしまうからという面もあったのだと思います。それでも、直接観戦をはるかに越える人々が注目し熱狂するスタイルの大きな大会では、ちょっと今の審判制度に限界が見えているのではないかと。まあほんの素人のたわごとですが…


 前回大会に比べて「シミュレーション」という言葉が聞かれる回数は大きく減ったと思います。そしてそれに対する厳格さも、審判団でちょっと後退していたのは確かではないでしょうか。そんな小芝居に頼らずともよいだけの実力をもっているはずの選手がこずるいことをしているように見えるのは、私にはとてもとても残念でした。一つだけ挙げますとドイツ×ポルトガル戦のクリスチアーノ・ロナウドの行為(小芝居)とか、あれは悪質に見えました。


 さて日本代表ですが、監督も代わり、ここから新規まき直しで次の南ア大会に向かって組立てなおしていただきたいです。メンバーもがらっと替わってしまうことでしょうし、どんどん新しいヒーローがでてくれないことには、おそらく今回の成績からかなり減らされてしまうであろうアジア枠に引っかかることなどかなわないでしょうから。

ジダン

 とまあ朝に書いたのも、あのジダンのヘディングで大げさに倒れたマテラッティーへの皮肉もあったのですが(レッド相当の行為だったとは思いますが、あの倒れ方はおかしいと…)、ジダンは「何かを言われて」かっとなったのは確かなことでしょう。「何かをされた」というようには見えませんでした。
 シラクが「私にはなぜ彼(ジダン)が退場になったのかわからない」とコメントし、準優勝のフランスチームを明日の昼食会に招待するようですが、彼は必ずや食事の席でジダンの耳元に口を寄せて


「で、ホントは何て言われたんだい?」


と聞くに決まってます(笑)。


 ネット上で見たさまざまな流言や憶測の中で、今までで一番面白かったやり取りは…


ジダンはきっとハゲって言われたんだよ」


「馬鹿だな、フランス語ではh(アッシュ)は発音しないんだ」


「じゃあアゲって言われたのかな?」



 ちなみに頭髪に不自由な方をchauveと申しますので、もし日本×フランスがあったとして


 「ジダン!勝負!」とか不用意に言ってしまったとしたら、やはりそこでもひと悶着あったかも…