秋篠宮妃男児出産

 本日8時27分、男のお子さんが生まれたとの一報を伺いました。
 母子ともに健康だそうで、おめでとうございます。また夕方にでも感想など書いてみたいと思います。

追記

 「歴史は夜作られる」云々という言葉がありますが、まさにとても個人的なところで大きく今後に関わるかもしれない出来事があったなあというのが最初の感想です。今回の出産を政治的なところで見なければ、それは無事一人の子供が生まれたということで「なんにせよめでたい。良かった良かった」ということで結構なのではないかと思います。
 ただ今回のご出産は、春先に政局に成りかけた皇室典範の改正などに影響を持っていましたので、そのレベルで考えれば「政治」や、もしかしたら「歴史」ということにつなげて見られる意味合いも持つのかもしれません。これが立憲君主国での王族・皇族の注目のされかたなんだと、あらためてちょっとぞくぞくしてしまいました。


 今や二百を超える世界の国々で君主制を取る国家は、イギリス・ベルギー・オランダ・スウェーデンデンマークノルウェー・スペイン・モロッコレソトスワジランド・タイ・ネパール・ブータン・マレーシア・カンボジアサウジアラビア・ヨルダン・オマーンブルネイ・バハレーンなど全国家の十に一つぐらいしかありません。その意味では結構貴重な体験なのかなと思ってもみたりします。もちろん愛子さまの時にも盛り上がりはあったわけですが、注目のされ方がちょっと違うかなあというのが実感でもあります。


 これで皇位継承問題を議論するのに時間的余裕ができた、と見る向きもあるでしょうが、できれば愛子さまが物心つくまでに、それが叶わぬでもお生まれになったお子様が物心つくまでには、きちんと典範の改正などの道筋はつけておいた方がよいと個人的には思います。ですから、次期国会あたりではちゃんと議題に乗せ始めることが必要だと考えます(拙速は取りあえず排除できますし、一からの議論でかまいませんので…)。


 それにしても、小泉首相の運というものはやはり強いものだと感心することしきりです。おそらく政治の流れとして、皇室典範改正問題で彼が責任をもつという事態はこれで無しになったと思われますから。