植木さん追悼番組

 夕べは某局の「植木等さん追悼番組」を見ていました。懐かし映像などはそれなりに見せたにせよ、もっとゲストに話をさせてくれと真剣に思いました。せっかく故人の知己を呼んでいるわけですから、しんみり語らせるほうをメインにしてほしいなあと。
 個人的にはもっともっと小松政夫さんの話が聞きたかったです。そして余談ですが淡路恵子さんの空気を読まない大物ぶりに(笑)>思い出を聞かれて「あんまり話してなかったですから…」。共演者でも付き合いはいろいろでしょうし、もっと人選を考えて欲しいものです。その点浜美枝さんは聞きようではさらにいろいろ語られたでしょう…。あとゲストの数ももっと限定して欲しかったです。枯れ木も山の…じゃないんですから。
 懐かし映像はちょっと見ればわかります。全部つめて三十分の編集で最初に流してくださればそれでいいです。どうせ番組としての構成に期待はしてなかったですから、故人を知る人の肉声がほんとに聞きたかったんです。


 番組の出来で言えば、NHKで以前に見た『スーダラ伝説〜植木等・夢を食べつづけた男』はきちんとまとまってましたよ。DVDにもとってあります。ちゃんとドキュメンタリーになっているレベルでした。と思って検索したら、

NHK教育は4月8日午後3時から「植木等さんをしのんで スーダラ伝説〜植木等・夢を食べつづけた男」を放送すると28日、発表した。植木さんの長時間インタビューを中心に構成され、故青島幸男さん、谷啓(75)らも出演している。05年11月にNHKハイビジョンで放送された。

ということですので、未見の方はぜひこちらを。


 まったくの横道なのですが、むしろ昨日の特番で一番印象に残ったのは植木さんが出演した「東京ガスガス冷蔵庫のCF」だったりします。「何である。アイデアル」の傘のCFと並べて流されていましたので(白黒で)、そのぐらいの昔の製品なんでしょう。今の常識からするとびっくりしかねない組み合わせです。(とはいえよくよく考えれば、ガスの冷暖房は今もあるんですけどね)
 [ガス冷蔵庫(写真はこちらのサイトなどに>GAS MUSEUM がす資料館)]
 検索しても確かにヒットします。たとえば、島田燈器工業株式会社が紹介するELECTROLUX*1製の「ガス冷蔵庫」。プロパンガス又はAC100Vの2WAY熱源でアンモニア水溶液を冷媒にしていて、外気温25℃の場合270g/24h(庫内容量103Lのモデル)、408g/24h(庫内容量141Lのモデル)のガス使用量。
 プロパンガスのガス単価を80円/Kgと見ると、一日21.6円もしくは32.6円ですね(基本料金は考慮に入れないで)。今の電気冷凍冷蔵庫だと
 ハイアールJR-N100A(98L)目安電気料金(1年間使用):6,600円 >一日18.1円
 サンヨーのSR-141M(137L)目安電気料金(1年間使用):8,140円 >一日22.3円
 ぐらいですから、そんなに維持費が高いというわけでもないですね。


 で、そのガス冷蔵庫の仕組みを説明するサイトがありました。

ガス冷蔵庫というものがありますが、これはアンモニアなどのアルカリ性質のものを液化させ、気化器へ送り、急激に気化させ、そのときに発生する吸熱効果を利用して冷却する冷蔵庫のことをいいます。気化させるときにはガスの火を用います。昔は家庭用として一時使われたことはありますが、日本のメーカーはオイルショックを期に家庭用から撤退してしまい、現在販売されているものはキャンプ用や船舶用などミニタイプの冷蔵庫が殆どです。
(冷蔵庫 Refrigerator)

 いや、わかっちゃいるけどというやつですよ。どうにも感覚的に不思議な感じを受けてしまうんです。
 植木さんの追悼番組なのにこういうものに気を遣らせる…個人的にはそのぐらいの番組でした、昨日のは。


 「植木等さんをしのんで スーダラ伝説〜植木等・夢を食べつづけた男」本当にお勧めです。

*1:スウェーデンの会社だそうです