桂小米朝が米団治を襲名

 おとといあたりにこのニュースを聞いてちょっと驚いていました。まあ関西落語界*1では大名跡云々でむやみにありがたがるのも野暮くさいと思われていると聞いてはおりますので、それほど周囲も騒がないのかもしれませんけど、それにしても話題にあまりあがってきませんね。
 米朝の師匠の名、息子の小米朝継ぐ 名跡「桂米団治」

 上方落語名跡の一つで、半世紀余り空白になっている「桂米団治(よねだんじ)」を人間国宝桂米朝の長男で弟子の桂小米朝(48)が来年10月に襲名することが決まった。先代になる四代目桂米団治米朝の師匠で、小米朝は五代目として父の師匠の名を継ぐことになる。
(中略)
 一方、関西学院大学に在学していた78年に父の米朝に入門した小米朝は華のある芝居噺(ばなし)が得意で、師匠譲りの「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」などの大ネタもかける。昨年9月に大阪に開館した定席「天満天神繁昌亭」のこけらおとし公演の際には、けがをしていた米朝の代演を務めた。


 小米朝は19日に会見し、「ゆったり、はんなりした落語ができる上方らしい芸人になっていきたい」と抱負を述べた。同席した米朝は「名前が変わったらいつの間にか、その名前になっていくものだ。何とかなると思ってます」と話した。来年10月の京都・南座をはじめ、各地で襲名披露公演を開く予定。

 林家(こぶ平改め)正蔵さんとは同期入門*2で、まあこのぐらいで「つろくが取れる」とは思います。個人的な感想では失礼ながら落語は小米朝さんのほうがずっと上。正蔵さんは人情噺が得意とは言いながら落語をあまりやっていなかったんだからしょうがないですね。
 米朝さんのご存命のうちに…ということがあったのかもしれませんが、一応妥当な線ではないでしょうか。五代目米団治の「地獄八景」も見てみたいとは思います。でもできればもう一度米朝さんの高座で見てみたいという気持もまだあるのですが…。

*1:上方落語と言ったほうがいいでしょうか

*2:小米朝のほうが大学へ行っただけ歳は4つ上