小沢会見を見て

 小沢氏の夕方からの懇談会の模様や会見の様子を拝見しました。多少ご自分の面子を立てようとするところや言を翻したようなところはありましたが、基本的に恥を感じているのだなとも見えましたので、言葉尻を捉えてどうのこうの言うのは控えたいと思わせられました。
 この数日の言動によって、小沢氏および民主党が受けたダメージはかなり大きいものと思います。そしておそらくそれは当事者が身をもってこれから知るところであると考えますので、ここでどうのこうのは申しません。それを引き受け、恥を引き受けても、それでもまだやりたいところがあるとしてそれに向って進もうとされるのですから、傍で見ている者としては黙っていてあげようと思うだけです。
 民主党の河村議員が「大変な根回しがあった」とおっしゃったのは少し引っかかるところではあります。利益誘導を伴って、この件に関して内部から危ない発言が出てくるのを抑えようとする気持ちはわからないでもないですが、それをするならばこちらの民主党に対する見方も自ずと変わってくるところです。しかしここは武士の情け。それについても今後の態度で見せていただくということで、これ以上どうのこうのいう気もありません。


 ただ一点、もしこの恥を雪ごうというところが表れて、今まで以上に与党に強く対決姿勢で臨むようでしたら、民主党にせよ小沢氏にせよその程度の器だったんだと思ってしまうことは確かです。また、殊更このドタバタを与党が嵩にかかって言い立てるようでしたら、その人もその程度の人かと思ってしまうことでしょう。
 今後の小沢氏や民主党、さらには政敵のような立場の人たちの「人格」・「政治家としての器」の見せ所かなあと思いますね。