北朝鮮によるフランス人拉致の報道
今日になって気付いたのですが、24日の韓国聯合ニュースで次のような記事がありました。
1970年代に外国人女性28人が北朝鮮拉致、仏紙
【パリ23日聯合】北朝鮮の特殊要員が1970年代に28人の外国人女性を拉致していたとフランスの日刊紙ル・フィガロが23日に報じた。
同紙が最近の各種証言を基に伝えたところによると、北朝鮮は横田めぐみさん(1977年拉致)ら日本人のほか、フランス人3人、イタリア人3人、オランダ人2人、中国人2人ら、合わせて28人の外国人女性を拉致した。拉致されていたレバノン人女性3人が1979年に解放され証言したことで、こうした外国人拉致の全容が明るみになりだしたとしている。また、日本政府関係者が「北朝鮮は日本人だけでなくフランスやイタリア、オランダ、ルーマニア、レバノン、シリア、マカオ、タイ、韓国などの国民も拉致した」と話したとも伝えた。同紙は、日本政府は自国民の拉致問題に敏感に対処しているフランスのサルコジ大統領が7月に訪日する際、日本人とフランス人の拉致問題が取り上げられるよう望んでいるとの見方を示している。(後略)
(2008/04/24 聯合ニュース日本語版)
検索してみると時事が後追いで記事を出していました。
拉致、仏で異例の報道=「悪夢」と反響呼ぶ
【パリ25日時事】北朝鮮にフランス人女性3人が拉致されていたとの情報が最近、仏紙フィガロに異例の大きな扱いで掲載された。拉致事件はフランスではほとんど知られておらず、「悪夢のような話」と読者から驚きの声が上がっている。
記事を書いたのはフランソワ・オテール記者。拉致問題への国際世論喚起を目指す日本政府の招きで3月末に訪日し、拉致被害者支援団体「救う会」の西岡力常任副会長らに取材。「アジアの富豪の息子」と称する男にパリで誘惑され、中国経由で平壌へ連れ去られた女性を含め、1970年代末に北朝鮮がスパイにフランス語を教えさせる狙いで拉致したフランス人女性が3人いると19〜20日付の同紙で2面ぶち抜きで伝えた。
同紙(電子版)の読者欄には「なぜ日本だけが真実を知るために戦っているのか」「仏政府も事実の解明を進めてほしい」といった声が相次いで寄せられた。24日には一部メディアが仏外務省に確認を求めるなど反響を呼んでいる。
(4月25日 時事通信)
そこでフィガロ紙のサイトで調べてみると、連合ニュースとはちょっと違って21日付けの記事で「北朝鮮の外国人拉致」というものが確かにありました。
Les captives étrangères de la Corée du Nord
Des Françaises auraient été enlevées par les services spéciaux de Pyongyang à la fin des années 70.
何人かのフランス女性が70年代の終わりまでにピョンヤンの特殊部隊に拉致されてしまっていた
…
(21/04/2008 Figaro)
かなり長めの記事なのですが、時事通信の報道にも拘わらず、少なくともFigaroネット版のこの記事に対する反響(コメント)は未だに18しかなく、それほど大事と受け止められていないようなのは気がかりです。
この前後のCorée du Nord記事を検索してもほとんど核施設関連のものしか見当たりません。
こういった報道が日本人拉致問題に少しでも良い影響を与えることになるといいですね。
メモ程度に記しておきます。