租税特別措置法改正案再議決

 揮発油税暫定税率の復活を含む歳入関連法案が今日午後の衆院本会議で、自民、公明両党の3分の2以上の多数による再議決で成立する模様。


 →衆参両院の多数派が異なる「ねじれ国会」の下で、参院で否決された法案を衆院が再議決すること
 これに関しては私は問題とは思いません。衆院議決の優位を定めた規定は、まさに「ねじれ国会」状態になったときにシステムとして機能不全を起こさないように定められたものと考えるからです。


 →歳入関連法案が参院送付後60日以内に採決されなかったことに対し「みなし否決された」とすること
 これに関してはいささか問題もありと思うのですが、参院での民主党などが「否決することさえしないで有利な立場を利用する」という政治屋的態度を取ったことのつけとして致し方ないという感想を持ちます。


 →暫定税率の復活
 いまだに「暫定」を主張するのは馬鹿げています。新税として堂々と必要性を主張しないという一点だけで、もう私は与党を支持できません。
 最近の民主党の行動を可とするものではないのですが、この議決が通ったとしたら、次の選挙では現与党には一票を入れないことにします。(民主党の動向によってはそちらに入れます)

政権担当能力が問われる民主党
 山口2区で圧勝したことで民主党解散総選挙に向けて、問責決議案提出などのカードをちらつかせながら福田政権を追い込んでいくと見られる。だが、「老人いじめ」を前面に打ち出すなど、有権者の感情に訴えかける戦術には、一部の有権者の間でしらけムードが漂っていることも事実である。
(中略)
 後期高齢者医療制度と言う風が吹き、大勝を収めた民主党。しかし、その勝利が政策論争によってもぎ取ったものではないなら、政権担当能力が国民から信任されたと早計に考えるべきではない。
(中略)
 衆院総選挙があれば、それは間違いなく政権選択選挙になる。今回はあくまで前哨戦。本番の選挙で風が吹かなくても、民主は政権を奪取できるのか。風頼みだった民主の戦いぶりを見る限り、それは危ういと言わざるを得ない。
NBOnline 「老人いじめ」で自民自爆、民主圧勝 山口2区補選密着ルポ、政策論争吹き飛ぶ“風頼み”選挙(大竹 剛)

 今朝はこの記事に共感しました。