知恵の実

 Nスペの「インドの衝撃」第一回貧困層を狙えを録画で視聴。
 7億からいるインドの貧困層の人に、あんたたちは今まで通りの生活をしなさいなんてことは口が裂けても言えないでしょうが、彼らにお金儲けの喜びとお金を使う楽しさを教えて市場化を狙う企業のやり方は、イブに知恵の実を与える蛇を連想させました。
 楽園追放も待っているかもしれません。


 HUL(ヒンドゥスタン・ユニリーバ)が行なっているプロジェクトはまさに露骨なもので、学校にも行かせてもらえなかったような貧困層の女性を販売員化して商売の喜び、お金による力を身につけてもらってWIN-WINで行こうとするものでしたが、あれにはまってしまって家庭をかえりみない人も出てくるだろうなと思え、新しい宗教に出会って夢中になる知人を傍から見ているといった気分になりました。
 プロジェクト・シャクティ(=力)とはまさに諸刃の剣ではないかと思えるのですが…