流れよわが涙、と福田は言った

三十六計逃げるに如かず
[1] 〔補説〕 南史(王敬則伝)
 作戦はいろいろあるが、逃げるべきときには逃げて身の安全を保ち、のちの再挙を図るのが最上の策である。

[2] (転じて)面倒な事からは手を引いて逃げるのが一番よい、というたとえ。逃げるが勝ち。
 (三省堂大辞林

 昨日まで福田首相では駄目だと辞めよがしに言っていた人たちまで「無責任」とか言い出しているのは妙ですね。任期まで責任を以って福田首相に続投して欲しかったのでしょうか?


 私は誰かのリーダーシップ一つで景気が良くなるとか難問がたちどころに解決するとか期待しておりませんし、首相や政府にお任せしてどうにかしてくれと願うパターナリズムも選びませんので、ここで首相が替わったからといって別に驚きも失望も感じません。
 三十六計はいいとして、でも「再挙」は無理だろうなと思いますけど。むしろ政治家としては“存在しない男”になった(すぐになる)んじゃないかと考えますが…。
 辞めることによってしか自己主張できない、そういうところに追い詰められていたとしたら、やはり最初から適格な人材ではなかったということだけなのでしょう。