時代の移り変わり

 というように大上段に書くのも何ですが(笑)、ふと気付いてみると昔当たり前のように家庭にあって今はほとんどかえりみられていないものって案外あるように思います。で、気付いたのは「缶切り」とか「栓抜き」ですよ。
 栓抜きは、自宅では確か去年の夏に一、二度ホッピーを買った時に使ってからしまい込んだままです。
 それもあのY型と言いますか栓抜きに特化した形のものじゃなく、缶切りと一体化した棒状のものでした。
 缶切りもたぶん去年の春先に輸入缶詰(ホールトマトだったか)を開けて以来ご無沙汰だったんです。
 もちろんそれは上の栓抜き一体型のもので、昔よく見たゼンマイのねじの回すところが刃にくっついたみたいな形(横から見ると35ミリ映写機みたいなシルエット)のもの(缶切り専用)ではありませんでした。


 王冠がついた飲み物を買うことがほとんど無くなり、プルトップじゃない缶詰がめっきり減ってしまったから…ということはわかっているのですが、あと一、二度引っ越しすればほんとに無くしちゃうんじゃないかと思ってしまいます。
 三十年も前にはどこの家庭にもあったはずなのに、今は若い人の世帯ではもしかしたら本当に無かったりするんじゃないでしょうか?