中学の部活

 増田 ⇒■公立中学で丸坊主強制なのは理解できないが、部活動強制入部なのも全く理解できない


 昨年の12月にはこんな記事が。
 ⇒毎年300超 消えた部活 都内公立中(魚拓) 産経新聞
 同じ事態を報じる読売新聞記事にはブックマークも集まっていました
 ⇒http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081210-OYT1T00454.htm
 消える部活、学校側都合で毎年200も休廃部…都内公立中 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 東京都内にある約6400の公立中学で、顧問教員の異動や部員減少などで毎年300以上の部活動が休廃部していることが、都教育委員会の調査で分かった。都教委では部活動を存続させるため、教員の異動など学校側の事情で休廃部となる年間約200の部活動に絞り、来年度から部活指導を委託している「外部指導員」の報償費を補助する方針を決めた。部活動は学校を選択するうえで大きな要素になっており、都教委は外部指導員の活用を促して休廃部を食い止めようとしている。
(上記産経記事)

 これは公立中の部活が維持できない危機状況にあるという主旨のものでした。その理由として考えられていたのが、
 ・ここ10年で教員の異動間隔が短くなり、後継の指導者が見つかり難くなった
 ・最近は保護者の学校への要求が多様化しているため教員が対応に追われ、部活動に専念できない問題がある
 などというものと、あと少子化といった理由も挙げられていますね。この記事中に近隣の県の傾向を調べている部分があり、

 首都圏のほかの自治体はどうか。埼玉県教育委員会によると、さいたま市を除く県内の公立中学校の運動部は平成17年から39部減少し、現在は4634部。一方、公立高校では、243部が廃部となった。廃部は生徒の減少などのためだという。

 神奈川県中体連によると、県内の子供の数は微増傾向にあり、「部活が減っている印象はなく、深刻なものと考えていない」という。


 公立中の正確な部活動数を把握していないという千葉県。中学ではなく高校でみると、県高体連に加盟する公立高校体育系の部活動数は、全日制と定時制、特別支援学校の合計で平成10年度が3999、15年度3872、19年度3750。この10年で249が減った。ただ全日制高校での部加入率は、17年度の63.9%に対し20年度は65.7%と微増している。
 県教育委員会指導課では「部活動の全員加入を奨励している学校とそうでない学校があり、より“自由度”が増しているのかもしれない」としながらも、「少子化で生徒、教師の数とも減ったことに比例し、部の数が減った可能性がある」と話している。

 増田さんのいるさいたま市を除いた埼玉ではむしろ減少傾向らしいですね。で、神奈川は横ばい、千葉は不明。そして千葉県教育委員会の「部活動の全員加入を奨励している学校とそうでない学校があり、より“自由度”が増しているのかもしれない」という言葉は真意がよくわかりません。


 記事の用語解説では

【用語解説】部活動

 都内の中学校の部活動は運動系、文科系を合わせ約8400前後。部活動は、昭和22年に
学習指導要領で「自由研究」に位置づけられ、現在は教育課程外の教育活動となっている。長年、
教員の情熱や自主的な指導に支えられてきた。

 というふうに説明がありました。自由研究というならば、増田さんのところで文化系の部活の選択肢がほとんどないのはどうにも納得がいきませんね。部活の全員加入を標榜して運動部しか選べないというあたりには、何か怪しげな「教育理念」があるのかもしれません。
 ちなみに私は中学でずっと絵画部でした。
 充実したカードゲームなどが楽しめました。