教皇のミサでの事件
言うまでもなくクリスマス(Christmas)はキリスト(Christ)のミサ(Mass)から来た言葉で、ミサは聖体祭儀です。それは神に祈りを捧げ、福音(聖書の言葉)が朗読され、(説教を聞き、)ワインとパン(聖体〜キリストの血と肉)が拝領され、お祈りで終わる儀礼です。
カトリックの司祭は毎日ミサを立てることが義務づけられていますが、信徒は主日(日曜)や祭日にミサに与り、クリスマスはキリストの降誕祭としての祭日のミサを指します。
さて今年のバチカンのサンピエトロ大聖堂でのミサにおいて、ローマ教皇がいきなり女性に飛びかかられるという事件が起きたそうです。
「ミサで女性にノックダウンさせられたが教皇は無傷」(Pope Unhurt After Being Knocked Down by Woman at Mass NYTimes)
ヴァチカン警察は女性を取り調べのために拘束し、(同じく倒された)エチェガレー枢機卿はエマージェンシールームで診断を受けているとANSA(イタリアの通信社)は述べている。またANSAはその女性には「なんらかの悪意」があったのでは無い模様とも報じた。
バチカンの報道官は木曜日、クリスマスイブのミサを始めるためにサンピエトロ大聖堂の主通路を歩いてきた教皇ベネディクト16世に「(精神の)バランスを欠いた女性」が障壁を乗り越えて飛びかかり、引き倒したと語った。
しかし教皇は素早く立ち上がり何千人もの会衆の前でミサを執り行った…
とんだハプニングですが、82歳の高齢の教皇にお怪我がなくてなによりとも思います。記事中では「昨年教皇が大聖堂を出ようとした際に突っかかってきて止められた女性と同一人物かは不明」などともあって、結構そういうことがあるということですね。
精神の平衡を欠いた女性による突発的な出来事という線で大事にはされないと思われますが…