辺野古は生きている
鳩子:ああ、どうしたらいいのかしら? こんな大晦日の暗い森で、どうやって探せばいいのかしら?
十二月:どうしたのかね?
鳩子:あら、おじいさんこんばんわ。私ね、捜し物をしなければならなくて困っているの。
十二月:ほう。こんな大晦日の寒い暗い森の中で何を探すというんだね?
鳩子:新しい場所。
十二月:新しい場所?
鳩子:そう。県民の思いや公約、そして何より三党合意に沿った、しかもなおかつアメリカを説得できるだけの移設先を。
十二月:グアムじゃ駄目なのかね?
鳩子:グアムじゃ駄目だわ。だって米軍の抑止力の観点からすべてを移設させるのは無理があるのではないか?
十二月:そうか(変な子だな…)。ちょっと待っておれ。 四月よ!
四月:お呼びですか。
鳩子:(あらイケメン…)
十二月:この子が新しい移設先を探しているというのだ。何とかしてやってくれんかね。
四月:は? マツユキヤスコではなくて新しい移設先ですか? それは私にはちょっと…
十二月:なんじゃ頼りない。 そうだな…皆も来てくれ!
(一月から十二月の精が全員登場。皆で輪になって思案投首)
十二月:ふむ、ふむ。そうじゃな…
四月:ですよねー。
(四月の精が皆を代表して鳩子に近づく)
四月:おじょうさん。
鳩子:しくしく。何かいい場所はあって?
四月:私たちから歌をプレゼントしましょう。
鳩子:歌?
四月:そう。あなたがずっと心の中に暖めていた歌を。そしてこの歌があればもう何も悩まないで済むのです!
鳩子:まあ。 …でも何で私の心の歌がわかるの?
四月:それはね、お嬢さんが自分で言っていたことだからですよ。 それではご一緒に…
一同:辺野古は 生きている
風だって 雲だって
小川の せせらぎだって
生きている
辺野古は 生きている
氷に とざされた
マツユキヤスコだって
生きている
森と 空を
私は 見た
生きている者たちの
笑う声 話すことば
燃えている火よ あふれる力よ
辺野古は 生きている
辺野古は 生きている
(幕)
⇒首相「当然、辺野古は生きている」 普天間の移設先検討(12/04 NIKKEI NET)
鳩山由紀夫首相は4日午前、沖縄の米軍普天間基地の移設問題について「ほかの地域は無いのか、ということは前々から言っている」と述べ、日米が合意した同県名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部以外の候補地を検討していることを明言した。同時に「当然のことながら辺野古は生きている」とも述べ、現行計画も引き続き検討対象だと表明した。首相公邸前で記者団に語った。
首相は「岡田克也外相は嘉手納と言っていたが、そういうことも含めて、今検討している」と指摘。沖縄の米軍嘉手納基地への移設も検討対象として認めた。米国のグアムに関しては「ほかの方から出ている話だと思う。私からそれを検討しろと言ったわけではない。米軍が期待しているかどうか、抑止力ということで認められるかは別の問題だ」と慎重な姿勢を示した。(後略)
意外にも(というと失礼ですが)、割に初期の段階から抑止力というキーワードは出して考えていたんですね。だからといって、二転三転した揚げ句に辺野古は生きているでは、もうどうしようもないと思うのですが…