ヘイトクライム 憎悪犯罪

人種・肌の色・出身地・性別・障害・性的志向を理由に、加害者が意図的に被害者を選択して引き起こした犯罪、または対象が物の場合、上記の理由でその物を対象にして起こした犯罪
(米国連邦議会によるhate crimeの定義 暴力犯罪取締法律執行法 1994)

 日本人であるから、日本人の所有であるから、もしくは日本に関わりがあるからという理由で攻撃されるならば、それはヘイトクライムであると主張するべきだと思います。

 ヘイトクライムを行う者も理由を持っています。その(たいてい独善的な)理由で自分の心を納得させて、理不尽な行為に対する心理的抵抗を低くしているのだと思います。
 例えばアメリカで同性愛者を攻撃する者が、あいつらは神の教えに背いているから報いを受けてもかまわないと考えたり、日本でホームレスを攻撃する者が、こいつら社会の役に立っていないから叩いてもかまわないと考えたり…
 浅はかで幼稚ですし、愉快犯というか快楽犯罪に近いところが多分にあると思いますが、おそらくどこかで自分を免罪する「理屈」は立てているのでしょう。
 でもそれを許していい理屈は、少なくとも今の私にはありません。造反有理愛国無罪も、結局は唾棄すべきものとしか思えません。むしろそういう正当化をしているだけ性質が悪いものと感じます。

 ホームレスへの暴行や、同性愛者への理不尽な攻撃に嫌悪感を感じるはずの「リベラル」な方々が、なぜあまり声を上げないのか…
 今後も様子を見て行きたいと思っています。

海外ニュース - 4月15日(金)1時12分   
「日本人は死ね」と殴打 上海の邦人留学生証言

 【上海14日共同】北京で大規模デモが起きた9日に上海市で日本人留学生が殴られた事件で、被害を受けた留学生(22)=滋賀県草津市=らが14日、共同通信社の取材に応じ、容疑者の中国人が「日本人は死ね」などと、反日感情をあらわにしてビール瓶やいすで何度も殴りつけたと証言した。さらに事件を処理した複数の警官まで「小日本(日本人の蔑称(べっしょう))」などと、留学生をののしる嫌がらせをしたという。
 留学生らによると、公安当局は事情聴取の際、「殴ったのが1人なら簡単だ。2人なら中国と日本の関係に影響する」と事実を曲げて証言するよう迫った。公安当局は、中国人女性をめぐる留学生と容疑者の三角関係のトラブルとして事件を処理していた。
(共同通信) - 4月15日1時12分更新

中国の反日 エスカレート
上海の邦人広がる不安
 【上海=豊田雄二郎】十六日に大規模な反日デモが行われた上海では邦人社会に不安が広がっている。デモ前日に女子生徒が殴られたとの情報もあり、中国の都市で最多の在留邦人三万四千人の生活は、しばらく緊迫した状態を強いられそうだ。

 関係者によると十五日昼、上海市の中心部で、中国人の中年男性が日本人だと確認した後、十代後半の女生徒を殴った。生徒は路線バスに逃げ込んだため、けがはなかったという。

 上海市では十七日、一部の情報に反しデモは行われなかった。日本総領事館前では千人を超える警察官らが警備し、それを数百人の市民らが取り巻く緊迫した雰囲気が続いている。周辺で日本人らしい姿を見掛けると、市民らが「小日本(日本人のべっ称)だ」と白い目を向けた。

東京新聞