光のマリア

はてなの質問

? 神奈川県内で宇宙人と交信するのに良い場所を教えて下さい。
できれば経験者の方の回答がうれしいです。
 ttp://www.hatena.ne.jp/1120459257


 この質問、おそらくは「おふざけ」(ネタ)でしょう。質問者の方の履歴から判断しますと。
 他人の所為にしてはいけないのですが、どうも答えたくなるような質問がなくて…。とは私のような新参が言う言葉ではありませんね、反省です。ただ、ちょっと悪ふざけが多いような気がするのは確かです。それにつきあう方々がおられるから仕方ないと言えばそうです。何も私の思ったようにことが運ばなければいけないわけではないですから。…とここまで愚痴です。


 ただこの「おふざけ」のおかげで一つ面白いものを思い出しました。
 以下はスペインの異端審問裁判所(Inquisition)に残される記録からの引用のまとめ(ただし英訳資料)です。

Jaen, 1430

 証言者はカスティリアの街Jaenに住む羊飼いの息子であるPedroと友人のJuan、羊飼いの妻のMaria SanchezJuana Fernandezである。彼らは別々の場所で同じものを目撃している。


 1430年の6月10日の深夜、San Ildefonsoの教会の近くで、彼らは相次いで光の行列を外の街路に見た。まず、おもての強い光で家の中が昼のように照らされ、多くの犬が吠えるのが聞かれた。何事かと彼らはあるいはドアを開け、あるいは窓から外を覗いた。そこには光あふれる一人の女性を中心とした行進があった。


 まず五つ(あるいは七つ)の十字架が進み、その後、周りの者より遥かに背の高い女性が続いた。この女性は白い服に身を包み、長い裾を引きずった白いマントを着、右手には一歳ぐらいの赤子を抱いていた。頭には何か白いもの(冠かオーラ)が見られ、全身が陽の光のようにまぶしく(まるで銀の聖像であるかのように)輝いていた。


 その後には十人の司祭達が祈りながら歩いて続いたが、そのしゃべる言葉は一言もわからなかった。さらにそのうしろから、百人ほどの白い服を着た兵士達が進んだ。武器をがちゃがちゃさせ、槍を持っているようであった。その後、かの女性を中心に人々は座り、(この世のものとは思われぬ)歌を歌い始めた。何を歌っているのか、その言葉もわからなかった。



・この話は四人の証言を総合した結果得られた。四人は証言の前に口裏を合わせたことはない。

・彼らの証言は概ね一致しているが、微妙な食い違いも見られる。最も大きな違いは、目撃者のうちMariaのみが背の高い女性を聖母マリアであると認識し、また彼女のみがその女性の脇に聖イルデフォンソを見ているというところにある。


・彼らは行進を見たときの感情を、歓びに満ちたものだったと証言したが、同時に恐ろしさも感じていた。
 Pedroはその歓びについて次のように語っている。この地方では夜になると、城郭の外のすべての人々はムーア人を怖がる。彼が行進の人々、十字架を見たときに感じたのは安心である。それは、この人達がムーア人から安全ならば、皆安全なはずだという気持ちであった。だが彼はまた、行列の後ろの兵士達を見たときに恐れと不安が湧いてきたとも言っている。