宗教
この夏、ユダヤ教超正統派(ultra-Orthodox Judaism)と呼ばれるハレディームの人たちのことをたびたびメディアで目にします*1。話題になったばかりのコシェル携帯の他に、彼ら独自のネット検索エンジンKoogleのこととか、同性愛者に対するヘイト犯罪の背景…
祟り(タタリ)というものが禍々しいもの、呪詛・ノロイといったものと同様の事柄であると考えられるようになったのは後代のことであって、もともとは「立つあり」、つまり神の出現がある(あった)ということであろうと言うことはもはや普通に考えられるよ…
看護師、宗教勧誘で停職 県立友部。病院患者に改宗迫る 県病院局は17日、患者やその家族に信仰する宗教の改宗を迫ったり、勤務時間中、同僚に自らが信仰する宗教への改宗を薦めたりしたとして、県立友部病院(笠間市)の看護師の女性主任(48)を停職3…
大元のところとこちらは読ませていただきました。大元のchnpkさんのほうはちょっと整理がついていない印象を受けていて、何か自分も言いたいけどそれがまとまらない感じだったのですが、fizさんのエントリのほうを読んでもやもやっとしながらも少し考えがま…
今日は島田裕巳『新宗教ビジネス』講談社、を読み始めました。「新宗教はどんなテクニックで金を集めるのか?」という惹句がついています。そこにお金が集まる以上、ビジネスとしてそれを捉えることもできますし、ビジネス・モデルのパターン(この本ではた…
うちの母は中学までカソリックの学校で、家は曹洞宗の檀家なのであまり関係ないはずなのですがさすがに「三つ子の魂百まで」、私が小さいときはよく「叩けよさらば開かれん」などと聖句をちりばめたお説教とかお小言を食らっておりました。おかげでこちらま…
少しホワイトヘッドの言からピックアップしてみたのですがなかなかまとめられず。 まあ日記でちょこちょこ扱うような内容でもないかと、とりあえず材料としてだけ書き留めておきます… For example, it is fashionable to state that religion and science ca…
ちょっと弱々しく生きていればめげそうなのでこれは前向き思考しかないなんて思っていたところで、家のポストに生長の家の雑誌『白鳩』が投げ込まれていました。これはなんてタイミングと感じたのですが、今のところ引越ししてからは新宗教系の勧誘?として…
以前住んでいた所では月に数度、引越してからもふた月に一度はエホバの証人(宗教法人『ものみの塔聖書冊子教会』、通称『ものみの塔』)の人が訪問してきます。『目ざめよ』などのパンフレットを持って。彼らに関しては、輸血拒否の行動が二十年ほど前から…
かつてアメリカのフェミニズム(というよりウィメンズ・リブ)の運動で「なぜキリストは男なのか」という疑問(と批判?)が語られたことがあったといいます。これが日本では「女性は仏陀になれるのか」という問いになって語られることはあるかもしれません…
先日三社祭の神輿乗りについて書きましたが、禁じられたにも拘わらず今年も神輿に乗った人がでたそうで(いくつかテレビのニュースでも見ました)来年の宮出しがどうなるかとても不透明な感じになってきました。 三社祭 みこしに担ぎ手乗る 東京の初夏の風物…
三社祭で起こった前代未聞の不祥事 【東京】今月18〜20日に開かれる浅草神社(台東区浅草2)の三社祭が、「厳戒態勢」になりそうだ。昨年、担ぎ手が乗った神輿(みこし)の一部が壊れる事故が発生し、「神輿乗り」を続けたい担ぎ手側と禁止したい主催者…
大上段にこの表題のような(大それた)ことを語るわけではありませんが、少しだけ昨日いただいたコメントに関して書いてみます。いただいたコメントはoguoguさんの 私は、日本人のほとんどは神道の影響を受けていて、八百万の神を信じているか、否定できない…
個人的には、北朝鮮の主体思想による枠組みは「宗教」とするよりも、まず「カルト」と認識すべきかと思っています。 カルトとは数名以上のグループの動き方の一つを指すもので、集団で閉鎖に向かい、その中の個人は健全な識別能力や批判能力を失っている。 …
アメリカの信者・宗教関連の統計サイトadherents.comによるランキング(5/7発表) 第10位に注目! Major Religions of the World Ranked by Number of Adherents 1 Christianity: 2.1 billion キリスト教(信者数:21億人) 2 Islam: 1.3 billion イスラム…
聖天説話 かつて摩羅醯羅列王という魔物がいた。この魔物は牛肉と大根を食い、牛がいなくなれば死人の肉を食い、その肉もなくなれば生贄の人の肉を食らっていた。困った人々はこれを討伐しようとしたが、摩羅醯羅列王は毘那夜迦と変じて天の彼方に眷属ととも…
G★RDIASの記事「On Faith」のコメント欄のやり取りと、その中でのantonianさんの次の言葉 antonian 『日本では宗教心を確信している人はマイノリティですね。ネットなどを見ていると「宗教」に対する無知と偏見に満ちています。宗教者が無意識に、素直に吐く…
上記エントリーに関わって、ここで日本軍に協力した台湾の高砂族の慰霊に関する一つの事例を書きとめておきます。 1985年以降、日台両国の戦友会や遺族の努力が始まり、1990年に台中市の宝覚禅寺に李登輝氏(当時中華民国総統)の揮毫した「霊安故郷」という…
宗教が人に与えるものは一体何か、などと大上段に構えても、私自身きっちりどこかの信仰を持つわけではありませんのでおおよそ曖昧な話になりますがちょっとだけ思うところを。 何かの事故で腕を片方無くしてしまった人がいるとして、その失った腕をもう一度…
NIKKEI NETのIT+PLUSで元ソフトブレーン社長の中国人宋文洲さんのコラムが連載されています。たまに読ませていただいているのですが、次の記事―「再チャレンジ」は美しいが、実現は難しい【宋文洲コラム】―にはちょっと一言書きたくなりました。特に次の箇…
antonianさんが■[芸術]女の業という記事で、子猫を殺した坂東眞左子さんのことから発展させて、文学のある側面について書かれています。 女の業。女の鬼畜の典型というか。古典的な女の業。 というところでantonianさんは作家坂東眞左子の一面を把握し、そし…
今現在入手している情報だけで一つの宗教をカルトと断ずることはできないと思いますが、それでも被害が言われニュースにあがってきたようではありますので、ワーニングとして触れておきます。教祖による性的暴行がささやかれ、カルトではないかと言われてい…
私たちが「宗教(集団)」に抱くイメージが、別のルールに則って生きている人たちというものであることに、宗教が避けられて(嫌われて?)しまう一つの理由があると思います。 ついでに訊いておこう。 「なあ、谷口。お前、超能力を使えるか?」 「あーん?…
Crookshanksと題されたこちらの04/09/29の日記(過去ログ)に、次のような(ある会葬礼状の)引用がありました。 「清め塩」はほとんどの葬儀で会葬礼状に挿入され、なかば習慣化されてきましたが、仏教の教えにのっとりこれを廃止することに致しました。 仏…
その昔、精液を「神」と崇めた武士がいた。彼の名は天野長重。元和七年(一六二一)生まれで、幕府の目付、御先鉄炮頭、御旗奉行を歴任して宝永二年(一七〇五)に八十五歳で没した三千石の旗本である。 国立公文書館員の氏家幹人氏が書かれた「精液を神と崇…
essaさんがはてなに引越してきてからのエントリー 「信者」である権利と教祖の取締りの両立は可能か? イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、シモンとシモンの兄弟アンデレが湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。イエスは…
国家が宗教に関与した例としましては、日本の場合明治維新前後の神仏分離や廃仏毀釈、そしてその後の国家神道の形成などが最も大きなものだったと思います。その前後で宗教の様相が大きく変わり、それ以前の姿は未だにすべて知ることなどできないほどです。…
先日来、nucさんとのお話の中で一つどうにも私が気付かなかったことがありました(何とも間抜け)。発端は私の次の譬え話です。 …この話を、ヒンドゥーの人に牛肉をだまして食べさせ、ムスリムに豚肉を偽って食べさせて、どうだ何ともないだろうと「啓蒙」す…
昨日の日記にいただいたコメントの中で、monaさんから次のようなご意見をいただきました。 正直、所謂「村民?」があのような形で結集し抵抗する様は ある種カルト的で実に気味の悪いものでした 「あのような形で結集し抵抗する様」と表現されておりますので…
昨日、大峰山にむりやり登った三名の記事を記しましたが、法的には彼女たちにはそれほど責められないかもしれません*1。しかし何と言いますか、そこで踏みつけにされたのは現地の人の想いであり宗教的価値です。イスラムのモスクで異教徒を入れないところへ…