勝って兜の緒を締めよ

 イランに借りを返し、10ヶ月後のワールドカップ本戦へ向け新たな出発の日となりました。最後のジーコ監督の言葉からふと想起されたのが表題の言葉です。長いようで短い期間です。テストマッチも何試合か組まれているようですが、これからまた大黒さまのように新たに脚光を浴びる選手は出てくるのでしょうか?また加地のように生まれ変わる選手は出てくるのでしょうか?最終メンバーはまだまだわかりません。


 これでドイツ行きの切符が決まる一戦ならもっと緊張感があったでしょうが、正直少し余裕を持って応援してました(BSで)。それかあらぬかイランの選手が怖くないという印象。一対一でも負けてないと思いましたが、イランがメンバーを落としてきた所為か日本の選手の力がついたのかわからなかったです。それでも前半押し気味にきたところで加地の(ごっつぁん?)ゴール。ほんとにいいところに詰めてきてました。コンフェデ杯の時は半信半疑でしたが、もう「生まれ変わった」と言わせていただきます。
 後半はむしろ押され気味の立ち上がりで、一点を守ろうとしているのではと危惧しましたが、オウン・ゴールを誘い2点目。最初から飛ばしていた大黒が生んだゴールですね。でも直後にPKを決められ(ダエイは凄い選手ですからいいです 笑)、その後やはり疲れが目立ってきて集中力を欠いたプレーもあったもののなんとか勝ちが得られました。


 もっと緊張感があったらあと2点は決めていたと思います(勝ちゲームですから無闇に責めはしません)が、ホームでまずまずといったところでしょう。
 さてこれで気持ちを切り替えて、各チームで結果をだしながら(特にT選手)もう一ステージ高いところへ上がるよう精進なさることを期待します。応援しますから。

 明治38(1905)年12月21日 『連合艦隊解散の辞』


 神明は唯平素の鍛錬に力(つと)め、戦はずして既に勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一戦に満足して治平に安ずる者より直(ただち)に之を奪う。古人曰く勝って兜の緒を締めよと。(東郷平八郎