ある占い

 ずっと前のことなのですが、高校の文化祭で「コンピュータ占い」なるものをやっている人たちがいました。モニタもなく、出力はドットインパクトプリンタで英数字とカナのみ。そんな時代のことです。占いの中身は四柱推命で、生年月日を入れればいくつかの分野の総体運がカタカナで打ち出されてくるというものでしたが、運命星などの記述はありませんでした。おそらく「マイコン少年」が、どこぞの雑誌を片手にこつこつ打ち込んだプログラムだったと思います。


 なぜか憶えているその時の易断(部分)ですが、

 トキヲ エヌトキハ ドウクツニ ヒソム トラ ノ ヨウ
 トキヲ エレバ ソラヲトブ リュウ ノ ヨウナ ウンセイデス


 イッショウ タベルコトニ コマラナイデショウ


 (記憶を元に再現しました 笑)

 私は何か一生裕福にくらせるような錯覚を持ちましたが、そういうことはありませんでした。おかげさまで「食べることに困ったこと」はありません。ああそうか、ずっと低空飛行でも「食える」生活というものの最低保証だったんだ…ということに30歳を過ぎてからはじめて気付いたのでした…(笑)。