忠誠の誓い(米意識調査)
アメリカのFOXニュースが先月9月の27、28日の両日、「忠誠の誓い(the Pledge of Allegiance)」に関する意識調査を行いました。対象は全米の選挙登録者500人です。(過去日記参照)
"I pledge allegiance to the Flag of the United States of America, and to the Republic for which it stands: one Nation under God, indivisible, With Liberty and Justice for all." 「私はアメリカ合衆国の国旗、そしてすべての人々のために自由と正義が存する、不可分の、神の下での一つの国家としての(この)共和国に忠誠を誓います」 (the Pledge of Allegiance)
質問と回答は次のようなものでした(私訳)
1. 最近の連邦地裁判決で「忠誠の誓い」には'under God'という文言が含まれているため、それは憲法に反する宗教の是認であり、公立の学校で暗誦することはできないという判断がくだされましたが、あなたはこれについてどう思われますか?
賛成 11%
反対 87%
わからない 2%
2. あなたは'under God'という文言を忠誠の誓いに残すべきだと思いますか、それとも削除されるべきだと思いますか?
残すべき 89%
削除すべき 8%
わからない 3%
3. あなたは「この国(アメリカ)は反宗教的(anti-religion)になっていっているようだ」という言明に同意しますか?
全体
同意する 54%
同意しない 39%
すでにそうだ 1%
わからない 6%
(民主党支持者)
同意する 45%
同意しない 47%
すでにそうだ -
わからない 8%
(共和党支持者)
同意する 68%
同意しない 26%
すでにそうだ 1%
わからない 4%
(中立者)
同意する 47%
同意しない 47%
すでにそうだ 2%
わからない 5%
この結果は、アメリカ全体としては厳格な政教分離というものを目指していないということを示しているように思われます。彼らは日本よりも宗教的であるということが言えるでしょうし、自国が宗教色を薄めていくことについて危惧を持っているということも確かです。
連邦最高裁の判決はどうなるでしょうか?