内向きの「報復」
これが共同通信社がその記事で仄めかしていた小泉参拝への「報復」だったのでしょうか?
【北京18日共同】中国外務省の孔泉報道局長は18日の定例記者会見で、小泉純一郎首相の靖国神社参拝に対する事実上の報復措置として、町村信孝外相の訪中を拒否し、日中外相会談を中止する考えを正式に表明した。参拝は「極めて重大だ」とし「中日関係の政治的基礎を破壊した」と激しく非難。靖国参拝問題では一切妥協しないという中国の強硬姿勢を裏付けた形で、日中関係は極めて厳しい局面を迎えた。
日本外務省も同日、中国側から町村外相の訪中受け入れは困難との連絡があったと発表した。
中国外務省の公式サイトは、外相会談中止を「延期」と表現、会談をいつまで延期するかには触れていない。
[ 2005年10月18日23時11分 ]
話し合いの拒否は、普通「報復」にはなり得ません。よほど拒絶された側が「どうしても話したい」という願望を一方的に持つ理由がない限り、それはお互いに不利益にはなっても片方への「報復」として働くとは思えません。中国が自分の言い分を語れないだけ、むしろ外交的には損かもしれません。
しかし、これが内向きに行われた「自国民へのデモンストレーション」ならば、それは一定の意味を持つでしょう。「強硬姿勢」を見せてやったぜ、というところでしょうか(苦笑)
こちらもそうですね。中国より決定が遅かっただけ亜流になってしまった嫌いもありますが…
韓国外相、訪日を中止 首相の靖国参拝に反発 (共同通信)
【ソウル19日共同】韓国の潘基文外交通商相は19日の定例会見で、今月末に予定されていた同相の訪日計画について「現在のような雰囲気の中では適切ではない」と述べ、小泉純一郎首相の靖国神社参拝を理由に中止する意向を示した。中国が日中外相会談を拒否したのに続く韓国外交通商相の訪日中止で、日本のアジア外交が深刻な打撃を受けるのは必至だ。
韓国青瓦台(大統領官邸)も既に、12月に予定されていた日韓首脳会談の開催に否定的な考えを示しており、竹島(韓国名・独島)問題などで冷え込んでいた日韓関係は首相の靖国参拝によって一層悪化、首脳や外相レベルの対話が閉ざされかねない事態となった。
[ 2005年10月19日13時16分 ]
対話ができなくなって、日本だけが損を蒙るという事態はどこにもありません。お互いに損するだけです。いえ、ここでもまた「言い分」が言えないだけ韓国不利かも。やはりこれも内向きですか…。
あるいは日本の気を引くために「強気」で話し合いを拒否している、ということも考えられなくはありません。
しかし、それはあまりに…
私は渡辺真知子の「迷い道」を思い出しました。
現在過去未来 あの人に逢ったなら
私はいつまでも待ってると 誰か伝えて
まるで喜劇じゃないの ひとりでいい気になって
さめかけたあの人に 意地をはってたなんて
ひとつ曲り角 ひとつまちがえて
迷い道 くねくね
(作詞・作曲 渡辺真知子)
ちなみに、昭和53年(1978)ヒットチャート
1 UFO ピンクレディー
2 サウスポー ピンクレディー
3 モンスター ピンクレディー
4 君のひとみは10000ボルト 堀内孝雄
5 微笑がえし キャンディーズ
6 透明人間 ピンクレディー
7 カナダからの手紙 平尾昌晃・畑中葉子
8 Mr.サマータイム サーカス
9 時間よ止まれ 矢沢永吉
10 わかれうた 中島みゆき
11 迷い道 渡辺真知子