林道義氏の告発

 私学のことですから傍観者的にコメントするしかないのですが…
 林道義氏による東京女子大学への告発(というかクレームですね)

 東京女子大学が私に対して「名誉教授」の称号を与えないことは、「不当な差別」「人権侵害」「名誉毀損」である。


 いくつか知っている大学(国公立ではありますが)の中では、林氏がおっしゃる「形式的有資格者」には、もれなく(機械的に)名誉教授は出しているはずです。(教授職10年在任で出すところばかりです。私立の相場が違うのに少し驚いてます)これらの大学では認める認めないで紛糾するのが面倒という理由で、すでに十数年前ぐらいには機械的に出すということになっていたと伺っています。
 名誉教授はそれだけでは全然お金になりませんし、退任後の肩書きに欲しがる方もおられますが、書籍などを出す方以外にはあまり関係がないような気がしておりました。差別的扱いにかっとなって…というところが大きいのかと思います(もらっていたら、別に有難がるということもなかったのでは?)


 書棚をざっとみて、林氏の単著では『ユング心理学の方法』(みすず書房)が一冊あるぐらいです。私にとっては、この方はむしろ囲碁関係で存じ上げていたという感じですね。
 傍観者として見て、東京女子大のやり方がやはりまずいような気はします。でも実質の利益・不利益を言うのが難しい問題ですので、結局林氏はこうしてネットで憂さを晴らすぐらいしかできないのではと思ってしまいますが…