『惑星大怪獣ネガドン』観ました

 とは言っても池袋のレイトショーではなく、日本映画専門チャンネルでですが(昨日というか今日の0:30から放送開始でした)。映画の延長も決まったようですし、放送やネット配信の情報もありますので、興味のある方はネガドン公式サイト(←ここをクリック)をチェックしてみてください。
 ミネルバの失敗のニュースでちょっと鬱々していたのですが、その後録画していたネガドンを鑑賞。ちょっと気が晴れました。


 一言、吉澤が妙にリアルで気色悪かった。でも面白かったという結論。


 さてご存知の方も多いでしょうが『惑星大怪獣ネガドン』は全編フルCGで、そのくせかつての怪獣映画へのオマージュとして完璧に古臭い特撮映像を再現している25分の「CG特撮怪獣自主映画」です。暗いリアルな地上映像に、ブルーバックの宇宙空間とピアノ線で吊ったような宇宙船や怪獣。期待に違わぬ質感の映像でした。
 もちろん自主映画ということで尺が短く物語に厚みはないのですが、それにしてもよくやったと思わせるくらいツボを押さえた(言い換えれば超パロディの)怪獣映画です。


 「人間は常に、自らの手で禍を招き寄せる…。しまったと思うときにはもう遅いんだよ…」


 CGにこういう使い方があったんだと、素人的には目からウロコ。暗い和室の雰囲気などは、そこらのセットで実写を撮るよりはるかにリアルなんじゃないでしょうか。あと曇り空、電線、雨模様など、リアルっていうよりはもっと雰囲気を出した情緒的な映像で、夢に出てくる現実というものが表されているようなそんな具合です。
 ドリルへのこだわりというものは他の方も語られているので省きますが、何といっても防衛軍の側の武器や攻撃が期待通り。まったく通じないのも期待以上。そしていきなり巨大ロボットを「博士」が動かす展開に熱いものを感じました。こうした熱さが伝えられる限り、たとえミネルバの失敗があっても、日本の科学(のロボット分野)は今後も着実に未来をめざして進んでいくことでしょう。


 「これが科学者の最後の仕事だ〜!」 っておじさん、それ科学者の仕事じゃありませんから…