連れ去り事件赤ちゃん保護

 ほんとに良かったです。今朝からあちこち速報・続報を求めてうろうろしていました。犠牲者がでなかったことも何よりですし、(犯行を大筋で認めている)容疑者が確保されているのも悪くないですね。
 50時間ぶり赤ちゃん保護 男女を取り調べ、逮捕へ

 仙台市宮城野区の光ケ丘スペルマン病院から、近くの会社員山田斉さん(27)の生後間もない長男柊羽ちゃんが男に連れ去られた事件で、8日午前6時ごろ、宮城野区内で柊羽ちゃんが無事保護された。事件発生から約50時間ぶり。体温が下がっているが、命に別条はないという。
 連れ去り後、病院長あてに現金6150万円を要求する脅迫文が届き、仙台東署捜査本部は同日、身代金目的誘拐などの疑いで50代の男と30代の女の取り調べを始めた。容疑が固まり次第、逮捕する。
 病院側によると、身代金は支払われていない。
 8日午前5時38分ごろ、犯人とみられる人物から「国立病院の裏に赤ちゃんを解放した」との電話が光ケ丘スペルマン病院に入った。
共同通信


 まだネットでは脅迫文の詳細を見つけてはいませんが、テレビで散見したその梗概では「赤ちゃんに何かあったら院長の責任だ」というような一節が入っていた模様。馬鹿馬鹿しい限りですが、こういうふうに「犯罪者」が第三者に責任を担わせるような言いがかりをつけてくることもしばしばありますし、何より情け無いのは、事件の解決が遅れたり悲しい結果が出たときに「犯罪者以外のところの責任を強く責める」第三者が結構出てくるというところです。
 それは単に怒りといいますかやりきれない感情のもって行き場として「責めたいから責める」「はけ口として責める」人の心の弱いところだと思います。そういうのはあまり見たいものではありません。


 不法な犯罪行為を行った者がまず一義的に悪いというところを外してはならないと考えます。いろいろここから関連することも思い浮かびますが、とりあえず今は赤ちゃんが無事だったことを喜びたいです。

つづき

続報というより上記リンクが切れていましたので
柊羽ちゃん無事保護、男女2人を逮捕へ

(前略)
 8日午前5時38分、犯人と思われる人物から同病院に「国立病院裏の廃虚に赤ちゃんを解放した」と電話があった。捜査本部が調べたところ、柊羽ちゃんは連れ去られたときと同じ白の産着にタオルケット、毛布にくるまれており、母親の弓美さん(23)が顔の特徴から確認した。

 柊羽ちゃんはこの日が生後13日で、健康状態が心配されていたが、発見された際、目を開けてキョロキョロさせていたという。命に別条はなく、対面した両親は息子を抱きかかえ、涙を流して喜んだという。

 7日午前2時40分ごろ、病院から約700メートル離れた朝日新聞売店のガラス戸に、志村院長にあてた封筒が張られているのが見つかり、封筒には、志村院長が6150万円を渡せば柊羽ちゃんを返すなどと指示する脅迫文が入っていた。

 同日午後から8日午前1時6分までに、犯人から志村院長の携帯電話などに計5回電話が入った。電車でJR仙石線の仙台駅から石巻駅へ、さらにタクシーで三陸自動車道を仙台方面に戻るよう指示があったが、犯人は現金の受け取りには現れず、5回目の電話を最後に連絡が途絶えていた。

 捜査本部は、犯人からの電話の逆探知に成功。1回目は仙台市から約25キロ離れた大河原町内の公衆電話ボックスからの発信で、以後は多賀城市仙台市宮城野区などへと移動した。

 これまでの調べでは、犯人は6日午前3時半ごろ、同病院の産婦人・小児科病棟に侵入、3階の病室で弓美さんの隣のベッドに寝ていた柊羽ちゃんを連れ去り、志村院長に身代金6150万円の支払いを要求した疑いが持たれている。


(読売新聞) - 1月8日11時36分更新