女子フィギュアスケート

 荒川選手おめでとう。もちろんそれも嬉しいのですが、見ていて一番ドラマを感じたのはイリーナ・スルツカヤの演技でした。凄みと緊張、意地と圧力、そして悲劇性。ラストの演技だっただけに、最後の最後まで自分の栄光、そしてロシア四冠の可能性を残していただけに、テレビのこちら側でこみ上げてくるものがありました。女子フィギュアのすべて選手のドラマが凝縮されたような、そういうクライマックスだったと思います。


 荒川選手は凄いです。SPの一位から三位まで、ミスをした人が負けと言われていた中で一人ミスのない演技。これはもう勝利の女神が後押ししたとしか思えません。本当に嬉しいでしょう。おめでとうございました。あまりに当たり前に勝ったようにも見え、むしろご本人が拍子抜けしているようにも…


 個人的には村主選手を一番応援していたのですが*1、メダルは取れなかったにせよ、観客へのアピールは今日の一番か二番です。この人はたぐい稀な精神力を持っているなあと感じます。
 安藤選手は気を取り直して捲土重来です。今回のオリンピックでは身体と頭の中がバランスを欠いていたように見えました。一から取り組みなおせば、もともと能力的には高いと思いますので次でも期待できるでしょう。(むしろ変な注目を浴びなくなるときがチャンスですよ)


 それにしてもこの大舞台で浅田真央の演技を見たかったという気持ちは未だに抜けません。順位とかメダルとかじゃなく、あの何か次元の違う軽やかさを、今無性に見てみたくなっています…

*1:知人に、いつも悲しそうな顔をしているうちのわんこが村主に似ていると言われたときから一番応援しているのです…笑