管菅直人の遍路

 今日、民主党の新代表が決まります。菅氏と小沢氏、どちらになるかということで久しぶりに(醜聞的なことでなく)民主党がメディアで話題になっています。さてそこで思い出したのが、菅直人氏の四国八十八箇所巡礼のこと。どこまで回っていたのか、けりはついたのか、ちょっと気になりました。そこで菅氏のサイトの「日記(今日の一言)」から、遍路にかかわるところをピックアップして見てみました。


菅直人の「活動日誌」
菅直人の今日の一言バックナンバーより

[1317] 旅 2004-07-15 (Thu)
今日からしばらく旅にでる。この3ヶ月間、年金未加入問題、代表辞任、妻の手術(すでに回復)、参院選など個人的にも政治的にも大きな出来事が続いた。今後何をするにしても、その前に一度立ち止まって、自分自身を見つめなおす時間が必要。


[1318] お遍路の旅 2004-07-26 (Mon)
空海が若い時修行をしたとされる四国の88箇所の寺を巡るお遍路の中で、徳島と高知の室戸までの1番から24番のお寺を、歩きで巡るお遍路の旅を終えて今日帰京。さすがの足はくたびれたが気持ちはすっきり。四国の皆さんをはじめ多くの皆さんから多くの親切と激励を受けた。心から感謝の気持ちで一杯。ありがとうございました。

 まずここまでが最初の遍路の記述。国民年金未加入問題で江角マキコさんを採り上げ批判した直後に自分の未払いがわかって、それもあって代表辞任に至ったということだったというように記憶しています。いきなりお遍路は唐突に思えましたが、いろいろ考えるところはあったのでしょう。

[1319] 体感 2004-07-28 (Wed)

お遍路の旅から戻り、休養中。体調は全体的には極めて良好だが、いまだに足の裏が熱っぽく、はれが残っている。11日間で約240キロの道を歩いたので、足には大きな負担をかけた。しかし猛暑の中、何とか完歩(?)できたのには我ながら感心している。
 お遍路の途中であった方々からメールや写真を送っていただきありがとう。お遍路の中で、徳島の「すだち入り飲料水」や室戸の海の「深層水」など各地の特産物の紹介も頼まれた。お遍路で体感したものをこれからも大事にしていきたい。

 最初の遍路の感想です。四国霊場一番から二十三番までが徳島県内。そして菅氏がこの回の終着にした二十四番が高知県室戸岬の「最御崎寺(ほっみさきじ)」です。同寺のサイトにも「H16.7.25 管直人議員が歩き遍路の途中立ち寄られて修行なされてました余談になりましたが」との記述あり。

[1347] 台風一過 2004-09-08 (Wed)
  一昨日、台風の来る直前に高知の室戸に入り、今日からお遍路の続きで歩き始める。今日は台風一過、最高の天気。今回は4日ほど歩いて帰る予定。


[1348] 桂が浜 2004-09-11 (Sat)
  9月8日午後、24番札所の室戸の最御崎寺から再出発。9月11日の今日午後、30番札所の高知の善楽寺まで歩いて到着。次回はいつになるか分からないがこの善楽寺から出発することになる。その後、車で桂が浜に寄って高知空港へ。、今夕帰京。室戸から高知の間、電波状態が悪く今日の一言に書き込みできず。

 これが二度目の遍路の記述です。行程98.7km。最初の遍路から四十数日後のものでした。こちらの方はあまりニュースにはならなかったようですが、この一月半の後、遍路ではなく四国に入って相当物議をかもした発言をしています。それが…

[1384] 天災 2004-10-23 (Sat)
 昨日今日と愛媛、高知の台風被災地の視察。高知では堤防が波で破壊され、20トンを超えるコンクリートの塊が住宅に飛び込み、3名が亡くなった現場を見る。9月にお遍路で歩いたところだ。波というより鉄砲水のような力で堤防や家を破壊。
 それに加えて新潟で地震。あい続く天災をストップさせるには昔なら元号でも変えるところだが、今必要なのは政権交代ではないか

 この一言でしたね。

[1424] 高知 2004-12-10 (Fri)
 昨日午後、高知に入る。30番札所の善楽寺から31番札所の竹林寺まで歩く。夜は知事選で橋本大二郎氏を共に応援した県議数人と会食。
 今日は31番札所の竹林寺から35番札所の清滝寺まで歩く。


[1425] 足摺岬 2004-12-17 (Fri)
 昨日12月16日、今回のお遍路の最終目的地、足摺岬の第38番札所の金剛福寺に到着。ご住職夫妻が海からの足摺岬を船でご案内をいただき、すばらしい夕日とすごみのある岬の風景に感激。
 高知県は四国4県の中で「修行の道場」と名が付けられている。その名の通り、札所のお寺の間が遠く離れている所が多く、しっかり歩かないと次のお寺にたどり着けない。
 今回は高知市内の第30番札所の善楽寺からスタートし、竹林寺禅師峰寺雪蹊寺種間寺清滝寺を回り、横綱朝青龍の名の元となった土佐市青龍寺(36番)、窪川岩本寺(37番)、そして四万十川の清流を渡り、足摺岬まで約180kmの歩き旅。
 今日愛媛県松山市に車で出て、明日は県内の山鳥坂ダム予定地の現地視察の予定。
なお、電波のせいで、携帯パソコンから直接入力できず、「今日の一言」の休筆がつづき、申し訳ありません。

 これが三度目の遍路の記述。二度目の遍路から三ヶ月後になります。そしてこれ以降の今に至る500日弱の間に、遍路の記述はありません。


 四国遍路全行程1400kmのまだ半ばにも達していないのですが、先月遍路の結願を迎えたツルネン・マルテイさん(65歳)のこちらのサイトでの言葉によれば、

 よく管さんを真似たのですか、と聞かれたものです。しかし、管さんはまだ37番礼所までしか歩いていません。ご本人に聞いたら、後2年ぐらいで、すべて回れればいいかなといっていました

 とのことですので、案外党首選で負けたなら遍路の時間も取れるようになって、早いうちに結願できるかもしれませんね。折角ですので、忘れぬうちに本懐を遂げられることをお祈りいたします。

おまけ

 「今日の一言」から、こんな記述を見つけました

[1656] 白洲次郎 2005-11-11 (Fri)
 「白洲次郎、占領を背負った男」を読む。現行憲法の誕生にいたる、占領下でのGHQとの壮絶なやり取りは興味深い。それにもまして白洲次郎の日本人離れした、しかし同時に日本人そのものの生き様に感銘を覚える。

 あの本は本当に面白いですから。でもどこが「日本人そのもの」と感じられたのでしょうかね?