プリンセス・プリンセス

 いきなり脳天気なエントリーで恐縮ですが(笑)、『プリンセス・プリンセス』(公式サイト)意外にもとても面白いです(笑)もちろん私が今まで知っていたのはあのバンドのプリプリだけでしたが、これはアニメ。何の気なしに一話二話を録画しておいたものを見ると、なかなかに期待できそうです。


 この新番組アニメ、男子校の生徒が女装…というところまで知っていましたが、凡百のお耽美アニメなら見る必要もないだろうと思っていました。でもこれは、今のところそういった物語ではなさそう。何より主人公や主人公格の面々が「女装」はすれど中身はまんま「男の子」であるといったもので、お馬鹿な周囲の男子高校生がアイドルとして彼らを持ち上げるのですが本人たちは醒めたもの、というのが何だか新鮮で面白いです。

STORY
「姫」という制度。それは、男子校での男ばかりの生活の潤いとなるべく見目麗しい生徒を選び、校内のイベントの度に女のコの格好をさせるというもの。しかも、衣装はゴスロリ!
転校生・河野亨は、その美形さゆえに本人が気づかないうちに「姫」候補にされてしまう。初めは拒絶していた亨だが、姫役の生徒には金銭面をはじめ様々な特典があると聞き、「姫」を引き受ける。
学園には先に「姫」となっている四方谷裕史郎と豊 実琴がいた。完全に「姫」を楽しんでいる四方谷と、いまだに「姫」から逃げ出そうとしている実琴。
3人を中心に、強烈な個性の脇役たち(全員が美形!)が繰り広げるちょっとオカシナ学園生活がはじまる。
(公式サイトより)

 姫役を押し付けられた三人の美少年一年生の会話です。

ミコト:河野さあ、何かずいぶんファンのあしらいがうまくなってないか?
トオル:姫に決まってから、さっきみたいに声をかけてくるのが増えてさ。うまく対応しないと遊ばれるだろ?
ミコト:遊ばれる? わかるわかる。俺もよくやられる…
トオル:で、何とかしようと思ってたら、ちょうどいいお手本がそばにいたんだ。
ミコト:あ。
ユージロウ:俺?
トオル:そ。俺も最初は変なことやってるなーって思ってたけど。同じ立場に立ってみると、自衛するにはいい方法なんだよなー。
ミコト:愛想をふりまくことが?
ユージロウ:愛想を甘くみるな! 愛想はな、先手を打つ必勝手段なんだ! (ニコッ)
ミコト・トオル:わーっ


ユージロウ:笑顔に気迫を込めそれ以上の接近を許さず、そのまま主導権を握りこちらのペースに持ち込む。そして隙をみせず軽くあしらってその場を立ち去る。これで接近してきた者たちはその場に足止め。近くにいた奴らも牽制される…
ミコト:ほ、ほんとうにそんなんで効果あるのか?
トオル・ユージロウ:(ニコッ)
ミコト:あーあぁぁ
ユージロウ:現に俺たちは今被害を受けていない。
トオル:ミコトみたいに闇雲に反発するのは、却って遊ばれるだけなんだよ。
ミコト:そんなあ…。だ、だったら俺も愛想をふりまけば…
ユージロウ:ちゃんとやれば大丈夫なんじゃない?
ミコト:ほ、ほんとか?
トオル:練習してみな。俺たちが声かけるから。
ミコト:あ、ああ!


ユージロウ:ミコトくーん。今日もかわいいねーっ
トオル:花のような笑顔、拝ませてくれよー
ミコト:(強張った笑みで)あ…あ、ハ、ハハハ。あ、やあ…ども
ユージロウ:甘いっ!
トオル:駄目だ駄目だ駄目だ!
ユージロウ:はにかんでどうする! 今のは遊んでくださいと言ってるようなもんじゃないか!
ミコト:ひーっ
トオル:声を掛けられたら呑まれるな!隙を見せるな!余裕をかませ!
ミコト:あーっ。 そ、そんなのどうやって (T_T)


ユージロウ:そう、もっと気位の高い感じで
トオル:声を掛けるのも畏れ多いような雰囲気で。まるでそう…
ユージロウ・トオル:女王様だ!
ミコト:あ、ああっ
ユージロウ:ミコト、お前は女王様だ!女王様になるんだ!
トオル:そう!余裕と優美さを兼ね備えた不可侵な微笑み、それをマスターするんだ!
ミコト:ええーっ?

 録画継続決定。