給食費未払いに関する走り書き
今朝の「とくダネ」で、全国の小中学校に蔓延する給食費滞納問題の小特集がありました。
この給食費が払われていないということについては、確か板橋区の給食費補助の率など、「格差社会」の実例という具合によく紹介されていましたが、それにはかねがね実感として疑問を持っていました。単に給食費を払うということ自体の優先順位が下げられているのではないかと感じていたのです。
この小特集ではそれを裏付けるようなかなりひどい実態が紹介されていました。
父兄へのインタビューでも「義務教育だから退学にされる心配はない」とか「義務教育だから何で払わなければならないのか」とか「給食費の優先順位は低い」とか、決して余裕がないわけではないのに(たとえば子供に携帯電話を持たせている>月に数万の経費)給食費は払わないという親の声が聞けました。
対応する教員の方々はかなりそれをストレスに感じていらっしゃるようで、「親子七人で海外旅行に行って、それなのに給食費を払わない」とかいう親御さんに対する不満を言っていました。給食費の滞納を督促する仕事も負担であり、またデザートなどから少しずつ(バナナが半分になるとか、もやしが増やされるとか)給食の内容がダウングレードしていっているという話もされていました。
「NHKの受信料と一緒(笑)」などという親がいたのにはあきれるばかりです。
今後、より具体的なデータとして調べられると思いますが、そのデータをどこかで見つけたらまた論じたいと思います。「給食費を払えない貧しい世帯が増えた」などとおっしゃっていた方々も、そこにモラル・ハザードがないのか、ぜひ注視されるよう望みます。