靖国参拝―ネットと新聞の意見の対比

首相の靖国参拝 ネットで圧倒的「支持」

2006年8月15日、小泉純一郎首相は「公約」どおり終戦記念日靖国神社を参拝した。「首相の靖国参拝」について、翌日の新聞各紙は概ねこれを批判的に取り上げている。しかし、ネット上の反応は圧倒的に「小泉支持」が優勢だ。なぜこれほど乖離があるのだろう。

なぜ、新聞各紙とネット上では、首相の靖国参拝をめぐる賛否がこれほど極端に割れているのか。
若年のほうが年配者に比べて、ネット利用者が多いことが原因と見られる。つまり、若年層に首相の靖国参拝を支持する意見が多く、そういった若者がネット上で発言しているということだ。(後略)
(JCASTニュース)

 そもそも「新聞各紙とネット上」という対照でものごとを考えるのがおかしいように思います。確かにネット上での意見集約はアクセシビリティー云々を考えなければならないので単純に輿論とはできないでしょう。しかしそれでも「ネット上の意見」と「ネット上ではない人々の意見」あたりを対照させるならともかく、わずか四つの大新聞の意見(の多数派)と「人々の意見」が妥当に釣り合うものにはちょっと思えません。
 この記事を書いた方は、三大紙(朝・毎・読)の「良識」が輿論と並べてちょうど比較できるぐらいになっていると思っておられるのでしょうか?それならばマスコミの驕りとかいう悪弊にはまっているのでは?
 あるいは三大紙は庶民の声を集約していると考えるものなのか、もしくは民意の形成に相当な力があるとお考えなのか…。いずれにせよそれならば現状認識が相当ずれているのでは?


 一読して「えっ、何でこれとこれが対照されているの?」と相当不思議な感じを受けたのは私だけでしょうか?
 まあ結局、ネット上の「右傾化」云々という結論ありきで記事を一本書いてみました…というところなのでしょうけど。