今期のアニメ関係
ひととおり見た段階ですが、興味を引かれるものは
・パンプキン・シザーズ(on チバテレビ・テレ玉)
なぜか肌に合う感じです。まったく先入見なく観てこれは期待できると思いました。自然な正義感が古いようで新しいと思います。筋立てが特に優れているというわけでもないのですが、全体のバランスが良いです。二人のメイン・キャラクターの作りが好みなのかもしれません。マーキュリー号(わんこ)の絡みはまだ空回りですが、これがいいコメディーリリーフになってくれば、もう佳作決定というところでしょうか。
第二話の最後が素敵でした。
オーランド伍長:戦って、傷にまみれるのは構いません。でも…世界が変わらないのなら…
アリス少尉:世界? 背が高いとそんな遠くが見えるか? 貴様も子爵と変わらんな!
…
アリス少尉:遠くを見るな。前を見ろ。 そこにはちゃーんとあるんだ。戦う意味が。
オーランド伍長:はい
(ナレーション:アリス)長きに亘る戦乱が社会を腐敗させ、あらゆる悪を蔓延させた。だが、それら「戦災」を撃つための部隊がここに存在する。
…部隊の名は、陸情三課、パンプキン・シザーズ!
・天保異聞 妖奇士(on TBS)
これは會川昇さんの脚本と知っていました。アニメで時代劇というのに一抹の不安もありましたが、良いんじゃないでしょうか。設定の「漢神」ですか、書かれた漢字が力を持ってあやかしを倒すというもの、これが胡散臭かったのですけど、意外に期待できそうです。その不思議な力は漢字の成り立ちに関わり、なんと「白川静」先生の解釈に沿って働くのでした(笑)
・RED GARDEN(on テレビ朝日)
アメコミ風の絵柄。なんだか本格的? ミステリアスな展開に惹かれます(まだ何の他からの情報も得ていません)。面白そうな匂いがします。
引き続き様子見
・ゴーストハント
小野不由美さんの悪霊シリーズが原作ですね。実は未読だったりしますので、その分の期待があります。
・コードギアス
谷口悟朗監督ですから。第一話でわくわく感はなかったものの、もう少し見てみましょう。
・あさっての方向
いい感じかなと思う反面、ちょっと鬱展開とかありそうで…。もう少し判断は保留。
・009−1
釈由美子さんの声と絵柄はあれなんですが、ちょっと懐かしい感じです。
・地獄少女 二籠
前作見てましたから、続けてDVDに保存したいです。
あと一つ二つ録画だけはしておこうと思うものもありますが、こんなところでしょうか。ちょっと半年前に買った東芝のRD-XS38が不穏な様子を見せていますので、案外全部途中で視聴終わりになってしまうかもしれません。そういう意味では「名作」ぞろいでなくて却ってよかったという皮肉な感じも実はあったりします。
コードギアス 反逆のルルーシュについて
竹田菁滋プロデューサーにあれこれかまびすしいようですね。でも結局は作品が面白いかどうかで評価は定まりますから、そこらへんの突っ込みは野暮でしょう。
ちょうど一年ほど前、『BLOOD+』の始まる頃にも「反米」設定云々は言われていました。私もちょっと気にしたところはありましたが、観てみたら面白いところもぐだぐだなところも「思想」なんかとは全然関わりのないところにありましたよ。
思想的背景は個人的にはあまり気になりません。気にし始めたら『ホルスの大冒険』でも『未来少年コナン』でも臭いといえば臭いことになるでしょう。そこらへんの評価は「出来」次第で…。
まあアニメではありませんが、映画『化粧師』なんか観た時は「民衆抵抗史観」といいますか「お上は無体な弾圧をするものだ」みたいなシーンが不自然に(と、私には思えました)入っていて、どうにもせっかくの映画の価値を下げていたようにも思いましたけど。