気鬱

 先週の中頃から妙に疲れてしまい、気鬱でした。何か書いていても、仕事をしていても本腰が入らないといった状態で、それでもやらなければいけないことを少しずつやって凌いでいましたが…。ようやく少し底を打ったかなという具合です。
 日記の方も、トラックバックをいただいてもなかなか反応もできず、コメントをいただいても丸一日以上気付かず、また書きたいなと思ったことを書き始めてもあまり続かないという具合でした。申し訳なかったです。


 昨日は、ちょっと全部放下して一日中本を読んでいました。手始めはantonianさんが紹介されていた『ティンブクトゥ』、これは奇妙な味わいの本でした。作者のポール・オースター氏は全く存じませんでしたので、単に犬の視点の、というぐらいの予備知識だけで読んでみたのでした。アメリカ文学らしいと申しますか言葉遊びが多いもので、時間があれば原書でとも思いましたが、訳者の方がかなり工夫されていて良書でした。
 一つ思ったのは、この「ティンブクトゥ」が日本で普通に考えられている「あの世」とすごく似ているんじゃないかというところです。もちろんフィクションであり、オースター氏の個人的なイメージでしょうが、これが受け入れられているなら基底的なものにそれほど差はないのかもしれないと感じました。
 ドライなところは嫌いではないのですが、読みながらしきりに自分の犬のことがウェットに思い出され、ここから犬関係の本(たとえば『奇跡をくれた犬』とか『白い犬とワルツを』とか…)を一気に読み、途中『韓国大統領列伝』を挟んで、また『野生の呼び声』とか『白い牙』とか…。夜中の二時過ぎまで本を読んでいたのは久しぶりでした。
 

 今日も仕事はそこそこにまた手当たり次第の読書ですが、これで一通り読むのに疲れたら、そのあたりで気分も晴れているかなと期待しています。

ちょっと続報

 そういえば、昨日の崔圭夏元大統領の葬儀は、どうやら国民葬で手厚く行われるという方向が出てきたようです。(リンク
 ひとまず良かったと(全くの第三者ながら)思いました。