茶話

 今日同僚と話していて、(自分たちの)仕事に対してどういう態度でいるかという話題にたまたまなりました。彼女は理系の研究職なのですが、以前お姉さんから「役にも立たないことばっかりやって」という具合に(喧嘩の際にはずみで)言われたことがあってそれがずっと頭に残っていると聞かされていましたから、何となくそこらへんを意識した話になったかなと思います(ちなみに彼女のお姉さんは看護師です)。


 私にしろ彼女にしろすぐに世の中に役立つような専門かというとそれは疑問で、その仕事がお金を産むかというとさらに怪しいものなのですが、彼女いわく

 知り合いの同じ分野の男の子たちは、一生のうちに一度でも輝かしい業績を挙げようとしている人が多い。それで皆に認められるような仕事で、やはり名前を上げようとしているんだと思う。
 でも私はこの仕事で食べることができるだけで嬉しいし、それを忠実にやることができればそれでいいと思っている。名を上げることにはあまり興味がない…

 よく言えば職人肌の発言かなともとれますが、それがどこか卑下した言い方になっているような気がして私は大体次のように言いました。

 人間、食べることができればいいというならお肉もあまり必要じゃない。穀物で家畜を育てるのはまあ無駄。凍えなくていいだけなら高い衣服も無駄。世の中は大概無駄なところで需要ができているし、そこでお金も回っている。
 私たちの仕事も結局何か料亭のちゃんとした一品ぐらいの価値はあるし、そういう文化的意味があるだけでも十分かと思う。まあ名をあげるみたいなところはもう私も薄くなってしまっているけど(ほんとはこのぐらいの年で枯れてちゃいけないので、むしろドーピングでも必要なんだけど)、自慢できる一品を目指すぐらいの野心はあるしそうでなくちゃいけないのでは?


 そこから話はだらだら続きましたが、大体お互いにこの線でやり取りしたというか、互いの話もわかるし反論したいわけじゃないけど…というように、心情を語る感じで何か結論がでたというものではありませんでした。
 こういう日常の断片を書いてどうこうというわけではないのですが、ちょっと残しておきたいなと思って走り書きです。

明日から

 母が入院ということになりましたので、お休みを取ってそちらに行ってます。せっかく再開してすぐにまた何ですが、週末・連休あたりには戻ってこられると思います(こういうことなら再開をもっと遅らせればよかったと少し後悔)。明日出るか明後日発つかは未定ですが…。