盗んだ犬を投げ落とした事件

 憶えておられるでしょうか。昨年8月28日、札幌市で一匹のフレンチブルドッグが盗まれました。盗んだのは同市内のマンション六階に住む女性。見かけたという情報によってその女性のマンションに駆けつけた飼い主さんたちにあわて、盗んだ女性は犬を六階から投げ捨てました。落とされた犬は死に、女性は窃盗と動物愛護法違反の罪で在宅起訴となっていました。


 昨日札幌地裁で判決が出たそうです。

経緯のリマインダー

 飼い主さんの御友人のブログ"puripochi"より
 「見つかりますように」 (<フレンチブルドッグ「ももよ」の行方不明を知らせる記事)
 「百代連れ去り事件真相」 (<事件発覚後、飼い主さん側からの事件経緯のまとめ)
 「本当のお別れの日」

判決を報じる記事

盗んだ犬を投げ落として殺す、39歳女に有罪判決(読売新聞―yahooニュース)

 川田宏一裁判官は「短絡的で残忍な犯行で、愛犬を失った被害者の精神的苦痛は大きい。しかし、殺害は衝動的で、養うべき幼い子もいる」として、懲役1年、執行猶予3年(求刑・懲役1年)を言い渡した。


盗んだこと隠すため、犬を6階から投げ落とした女に有罪zakzakの記事)

 判決理由で、川田裁判官は「短絡的で身勝手な犯行。残忍で、社会に与えた衝撃も大きい」と述べた。


 被告は判決言い渡し前の弁論で「被害者の方と犬に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪した。

備忘

 ちょうどこの事件が起きる直前、作家の坂東氏による子猫投げ捨ての話題が関心を集め始めていました。昨年は私も愛犬を看取ったということがありどうしても飼い主さん側の目線になってしまうのですが、つらい事件で、何とも自分勝手な人がいるという憤りをおぼえました。


 判決で一区切りはついたのでしょうが、この事件は決して終わりを迎えたのではないように感じています。これ以上のコメントはまた整理がついてからということで、取り敢えず備忘として。