中勘助『提婆達多』(岩波文庫)

 帯に曰く「激しい憎しみと嫉妬から仏陀に挑み続ける提婆達多の姿を通し我執の生みだす悲劇を描く」

 もしそこに我々に救があるならば、提婆達多こそまことに救われるであろう。提婆達多が救われずば、我々の誰が救われるであろうか。

 この静かな叫びが胸を打ちます。
 チョ・スンヒは救われるのでしょうか?