李登輝氏来日

 李登輝・台湾前総統きょう来日 文化交流目的の家族旅行で

■初の東京訪問や講演も


 台湾前総統の李登輝氏(84)が30日から6月9日まで訪日する。2000年5月の総統退任後、3度目の訪日だが、今回初めて東京を訪れるほか講演や記者会見も行う。曽文恵夫人なども同行する家族旅行で、李氏は今回の訪日を「文化と学術交流を目的とする私的な観光旅行」と位置付けている。


 中嶋嶺雄国際教養大学学長の招きに応じた今回の訪日は、04年末から05年初めに京都や金沢を旅行して以来。前回までの訪日はビザ(査証)が必要だったが、05年の法改正で台湾人旅行客にビザが免除されたため、今回は初のビザなし訪日となる。外務省は「総統を退任した私人」として訪日を静観する構えだ。


 李氏は台北から中華航空機で成田入り。6月1日に都内で後藤新平賞の授賞式の後、「後藤新平と私」と題する記念講演を行う。その後、6日まで李氏がかねて探訪を希望していた松尾芭蕉奥の細道」ゆかりの地、宮城、山形、岩手、秋田の各県を静かに訪れる。 (後略)
(FujiSankei Business i. 2007/5/30)

 意外なほどニュースにならないでいますね。ごく普通に来日して、ごく普通に楽しまれて、ごく普通に帰られるのが「当たり前」なのですから、何も不思議に思う必要はないのですが。かつての中国政府の空騒ぎが思い出されて、少し感慨も湧きます。
 昼前にはもう着かれるのでしょうか。今日、明日の天気はやや残念なものになりそうですが、週末は晴れるということですので、楽しい観光になるように願います。


 個人的にも「奥の細道」は何回かにわけて少し辿ってみたことがあります。あまりお金もかけない旅でしたが、結構印象は残っています。新緑の東北もいいものですから(たとえば列車の車窓から見える早苗の田はきれいです。「風が渡る」というのが本当の意味でわかります)、静かに堪能されますように。