だまされてるような…

 ブランド総合研究所というところが実施した「地域ブランド調査2007」なるものについて、Buisiness Media 誠の記事「名産品は魅力的、でも「ぜひ住みたい」が0人だった市町村は……」に書かれていました。何の気なしに目を通していたら、すごく気になる一節が…

 市町村イメージについて「学術・芸術」は京都市、「観光・レジャー」は札幌市、「IT・先端技術」はつくばみらい市、「教育・子育て」は八王子市がそれぞれ最も多かった。

 茨城県南部の人や周辺の方はご存知だと思いますが、つくばみらい市とは昨年3月伊奈町谷和原村が合併してできた市で、はっきり言ってこれからのところです。市の公式紹介文にも

 当市は茨城県の南西部、東京都心から40Km圏に位置し、鬼怒川、小貝川の2大河川が流れています。小貝川沿いは、広大な水田地帯が広がり、丘陵部は、畑地、4つのゴルフ場、住宅地が形成され首都圏近郊都市に位置付けされています。

 とあるように、風景の基本が広大な水田地帯であるような「空と清流に育まれた歴史と文化の田園都市」なのです。人口4万2千ほどの…。今までの一番の売りは首都圏内での唯一の時代劇オープンセットである「ワープステーション江戸。確かにつくばエクスプレスが通ったことで今後の成長が期待されなくもないとは思いますが(みらい平駅から東京秋葉原まで最速で40分)、正直全然まだまだなところでしょう。
 ちなみに「つくば市」に隣接してはいますが、みらい平駅からつくばまで12分かかります。今のところ「IT・先端技術」とはほとんど無縁なのでは?


 それもこれもネーミングでしょうね。「つくばみらい市」。何かつくば市をさらに未来にシフトさせたような語感じゃないですか…。馬鹿みたい、とこちら出身(旧谷和原村)の人が言ってました。恥ずかしいと。
 まんまと語感でブランドイメージを勝ち得たみたいなのですが、こういう風に周辺のイメージに乗っかって恥ずかしいネーミングが流行るようではいけません。せっかくの「地名」がどんどん妙なものになってしまうという危惧が…。あれですね、軽井沢周辺にどんどん「軽井沢」という部分をつけた地名が拡がったような感じ。こういうのにはどうも抵抗があるんですね。