参院選の結果

 大方の予想通りと言いますか、サッカーの勝敗より驚きは少ないぐらいの民主党の大勝でした。前より増えた一人区で圧倒(自民の6勝23敗)という結果は、いよいよ衆院小選挙区でも風が吹くと政権交代の芽も出てくるだろうことを予想させるものだと感じました。
 ただ、民主党候補は押し並べて「政権選択選挙」を連呼して選挙運動をしておられたようでしたが、もしかしたらこの選挙結果は「政権選択選挙じゃないから」民主党が勝てたといえるのかも知れないとは思いました。積極的に民主党を選ぶべき理由というものが明確であったのではなく、自民党公明党の与党を負けさせたいという風潮が強く出た結果かもしれないということです。もしこれが「政権選択選挙」であったならば、民主党側にも減点要素が見つけられてここまで勝てなかっただろうという気がいたします。
 何といっても「年金選挙」じみた感覚が一番選挙結果を左右したようにも見えます。私にはあまりピンとこなかったのですが、高齢層も含めてこの部分での与党に対する逆風が一番影響を与えたのだとすれば、この問題が顕在化して喧伝される中での時の与党への批判票は致し方ないもので、まあ当然の結果かもしれません。ちゃんと何とかしろという与党への恫喝がここにあったとすれば、それはちゃんと効果をあげることでしょう。
 こういうところを読み違えないようにして、また選挙結果に驕ることなく、民主党が今後自分たちの主張をはっきり示しちゃんとアピールできるかどうかお手並み拝見というところですね。(お手並み拝見で言えば、安倍総理がこの選挙結果を政局につなげないようにしてどう乗り越えるかもポイントでしょう)