受動喫煙

　夕べのＮＨＫ７時のニュースを見ていてびっくりしたわけなんですが。受動喫煙と「肺腺がん」リスクの関係についてのニュースです。（→リンク）
　何が驚いたかと言って

　受動喫煙に害があるかどうかについてはまだ科学的に証明されていないとされています…
…
　これほど大規模な調査で受動喫煙の害が示されたのはほとんどない…

　そして

　肺ガン自体に関しては統計的に有意な結果が出なかった

　とはっきりアナウンサーが述べたことですね。後者の文言は文字情報では省かれていますが。

　配偶者が喫煙する（本人は吸わない）人を対象に、副流煙の健康の害についての大規模なコホート調査（40年近くにわたる）が以前にカリフォルニアでありまして、それは以下のような結論を出しています。

PMID: 12750205
TI- Environmental tobacco smoke and tobacco related mortality in a prospective study of Californians, 1960-98.
AU- Enstrom JE (et al.)
AD- School of Public Health, University of California, Los Angeles, CA

AB- …CONCLUSIONS: The results do not support a causal relation between environmental tobacco smoke and tobacco related mortality, although they do not rule out a small effect. The association between exposure to environmental tobacco smoke and coronary heart disease and lung cancer may be considerably weaker than generally believed.

　今後の議論がきちんと行なわれていくよう期待します。