主婦業、年俸1600万円は「お遊び」

主婦業、年俸1600万円に相当=「母の日」控え米社試算


 専業主婦がこなす炊事洗濯や育児などの家事は、年俸13万8095ドル(約1660万円)に相当−。13日の「母の日」を前に、主婦の重労働ぶりを再認識するきっかけにしてもらおうと、米人材情報会社サラリー・ドット・コムがこんな試算をまとめた。
 同社は、子供の送迎を「運転手」、調理を「料理人」、家族の悩み相談を「カウンセラー」などと家事を10項目に分類し、それぞれをプロに任せた場合の料金を積算した。主婦の作業時間は週92時間で、うち52時間を残業として割り増し計算したという。今年の年俸は前年に比べ3%上昇した。

 (主婦の労働に関する時事ニュース)

 最初にこのニュースを見たのは夜7時のNHKニュースでした。
 いつも思うのですが、こういった換算にどれぐらいの意味があるだろうと考えずにはいられません。「主婦の重労働ぶりを再認識するきっかけに」というのは確かに意味あることとは思いますが、下手に数字だけ一人歩きしてしまわなければいいなと余計な心配をしてしまうのです。


 私は以前、車で40分ほどかけて通勤していました。もちろん交通費は出ていたのですが、これを「運転手」に任せるという仮定ならばとても見合う金額ではなかったです。あるいはこれを「タクシー」で通勤するというように仮定してもいいのですが、いずれにしろナンセンスに思える金額しかでてこないでしょう。
 これと同じ類のことをしているわけですので、「お遊び」というところをちゃんと理解して受け取るべきでしょう。でもあのニュースで真に受けてしまう人も多そうで…


 こういうお遊びの換算が許されるなら、たとえば小中学校の授業を全部学習塾でやるとして計算してみて、さらに授業準備や部活指導の時間を専門家に任せたとして加算して、「どれだけ小学校・中学の先生の労働が重労働であるか」なんて数字もはじき出されるでしょうね。
 これをやったら理不尽な文句をつける親御さんももしかして減るかもしれません。