『間取りの手帖』
はてブで、おもしろサイトpya!の板橋の「1K7万5千円」物件 という記事がありました。間取り図に付けられたキャプションは
寸感: 部屋より広いバルコニーに風呂。ぜひ内見したかった。
こういうのに興味がある方がいらっしゃるなら、ちょっと紹介したいと思ったのが『間取りの手帖』という新書です。リトル・モアから2003年に出ています。
著者は間取り収集家、Madoristを名乗られる佐藤和歌子さん。以前「間取り通信」というフリーペーパーも出されていたそうで、こちらにまさにこの本についてのインタビュー記事がありました。これによると「何も肩書きに書くことがなかったんで。」マドリストを称されたとのこと。
この『間取りの手帖』は、本当に間取り図だけといっていい本です。各ページに一枚か二枚ずつ間取り図が印刷されていて、それぞれに短いキャプションと家賃が付けられて99ページ。ところどころにコラムとか「談話室」というインタビュー記事が挟まれていますが、もう本当に間取り図とキャプションを見て楽しめる人しか買わないだろうといった「ネタ」の本でした。
ところが上のインタビュー記事にもあるように「四刷りで10万部」を越えて売れたということで、(私を含めて)間取りにかなり興味を引かれる人はいるものだと…
この『間取りの手帖』にあった図をいくつか紹介します。
まずバルコニーの広さがかなりあるもの
僅差でバルコニーの勝利。(7.5万円)
バルコニーに部屋が置かれているもの
思春期の一人息子がいそう。(7.5万円)
もっと広いバルコニーならば、
50帖は許容範囲。(8.1万円)
もっともっと…
見ているだけで想像が掻き立てられますね。