薬師丸ひろ子が妙に懐かしかった

 昨日のNHKの「SONGS」は薬師丸ひろ子の特集でした。彼女は一つ違いで、ファンではなかったのですが同時代人として何となく気になるところもあり、ちょっと見始めたところ懐かしさに意外に見入ってしまうことになりました。
 まだ若かったある時期、角川あたりの戦略で彼女の映画やら歌、CFなどがメディアにあふれていましたから知っているのは当然なのですが、これほど情緒が動かされるとは自分でも結構驚きでした。それこそ懐メロってこんなエモーショナルなものなのかもしれませんね。フィニイではありませんが、玄関を開けると自分が学生だった頃の世界がそのままあるんじゃないかと一瞬期待してしまうほど、なんだかどっぷり昔が思い出されたのでした。
 彼女の映画で唯一映画館で観たのが『Wの悲劇』です*1。他に何本かはテレビ放映時に見ましたし、『探偵物語』は松田優作目当てでDVDを買っていました。
 『Wの悲劇』で歌われた「Woman」がメドレーじゃなくフルコーラス歌われていて、それも妙に嬉しかったです。当時つきあいかけていた人と観にいったのでした。結局縁は薄かった人でしたが、あの映画の日、少々気張って夕食を食べた時のことはまだ憶えています。木屋町御池の北側のレストランで、生ピアノの演奏がありました。店の名前は失念。あまり客は入っていず、二人だけで貸し切り状態に異様に緊張していたような記憶が…。
 こっ恥ずかしいことを、何か「素敵なお二人に云々」とかピアノの人に言われてしまったのが緊張を高めたのだったはずです。いや、演奏に拍手したのが私たちだけだったので、間をもてあましてそんなことを言ったのでしょう。二人とも雰囲気に酔えるような図太さは当時無くて、むしろ恐縮していたんじゃなかったかと。
 思わず今日はブクマコメで薬師丸づいたコメントも残してしまいましたし(笑)。

*1:と、昨日は思ったのでしたが、実は『里見八犬伝』も見ていたはず。あれはエキストラのバイトでロケにも参加していましたね(笑)